スーパーとかで、日保ちがしない惣菜等が半額シールや割引シールが貼られると、わーっと人々が群がったりする。 お得なものが欲しいから、半額という大きな割引に寄っていくのは心情としては分かる。
私も割引に群がる心理を否定するものではない。私も割引には突進していくタイプだからして。
しかして、今回のGo to イートのポイント付与終了に関しては私もやや思うところがあった。
ポイントサイト経由のGo to イートのポイント付与が終了しそうというのは金曜日の夕方頃報道されて、びっくりしたところだ。
びっくりしがてら・・・私もここで語っていたのがほんの金曜日の夜。
土曜日に以前食べた分のポイントもついたので、それを使って、駆け込みだなぁとか思いながらも、餃子を食べに行ったのが土曜日の夕方。
若干の後ろめたさを感じぬでもなかった。というのも、割引シールに群がる心理と同じではないかと。
でも、まぁ、悪いことをしているわけじゃないし、いつも出世もしていないでとか愚痴っているまさしく庶民サイドの人間だしいいんじゃないと思ったし、妻と一緒に美味しく餃子を食べてきたんだよね。
今回もポイントはつくはずだ。
帰ってきてみたら、もうポイント付与が終わっているサイトが多数。
これにはびっくりした。週末くらいは大丈夫だろうと思っていたらそんなことはなかった。報道から24時間くらいで残り百億単位の予算(税金)が取り尽くされたということである。
何が起こっているのかSNSをウォッチしてみたら、なんか分かってきた。
そうか、予約した分まではポイントが付く。だから、かなり先までの予約を入れれば、実質ポイントの付与予約が取れるようなもの。十数回分の予約を入れたとか、一週間分の予約を入れたとか言っているのが目に付く。
私は予約はかなり直前にしか入れない。なんか予約に縛られて行動が制約されるのがいやだから。そして、予約を入れたらキャンセルもしたくないという思いが強いから、なおさら、直前の予約になりがちだ。
そういう人だから、上記のようにかなりの先取り予約をするということに気づいていなかったのだ。まさにコロンブスの卵。
ただ、何か違和感を感じた。割引シールへ群がる群集心理そのものなのだけれども、それってどうなのだろうかと。
この制度は確かにお得だ。富裕層しか恩恵がない投資とかの優遇税制とかに比べて庶民でも参加できることが大きい。
ただ、どうだろうねぇ・・・いくらお得だからとて、予約してしまうと毎日焼肉とかメニューが固定されたり、数少ないメニューが回ることになるし、予約に制約されるし。
私はキャンセルってよほどのことがないとしたくない人なんだけど、まぁ、そこまで先の予約を入れると言うことはキャンセルも視野に入れているのだろうね。そこも違和感を感じる。店に失礼だよなぁという意識が先に立つから。
税金による所得再分配のゲームなんだよね。早い者勝ちの。
ある程度の資金力がないと参加できない、例えば投資に関する税制優遇とか、ほら、持ち家を買うことにより参加できる住宅ローン控除とかも何千万というローンを組んで参加できるゲームだ。
だから、それらの富裕層だけではなく参加できる今回の所得再分配ゲームで、決められたルールの中で分け前を最大化しようと考えれば、鳥貴族での錬金術と言われた黒字を出すポイント取得、細かに頼めるくら寿司での無限回転寿司(まぁ、予算が有限で今回終わってしまうので、無限じゃないけどね)とかは、ルールの範囲内での非常に合理的な動きとは言える。駆け込みの十数回分の予約にしてもしかりだ。
しかして、あまりにもがつがつと割り引きシールに飛びつくのはちょっと抵抗がある・・・そういう感じの違和感が今回のポイントのGo toイートにはある。
地方で、そもそも予約サイトに登録されたところが少なかったりすると使いたくても使えない場合だってあるから、やはり大都市部有利の制度だし、低所得者も参加できるとは言えど、初めの元手は必要だし、大都市有利となると高所得者も得している可能性は大いにある。その意味でも所得の再分配も偏在していることも違和感がなきにしもあらずということもあろうか。
まぁ、私は昨日行った分のポイントが付与されるものとしては最後でおしまい。ポイントのGo to イートは1ヵ月半の狂想曲だったねと思った次第。