今日の一語り

しがない勤め人、大津 和行(かず)、のキーボードから紡ぎ出される日々語り

夏が終わったね・・・


 今年はここではあまり語ってきていないが、オリンピック中継花盛りの最近であっても、甲子園高校野球を結構注目して見ていた。


 夏が来た、暑いなぁと思い始めた頃、地方予選が始まった。TVKテレビ神奈川)などで地方予選の模様を流しているのを結構飽きずに見ていた。あ、おれって結構高校野球好きなんだ・・・改めてそんな実感を持ったのも今年だ。本ブログでも、「高校野球」カテゴリーを設けているくらいなので、高校野球好きと思われているかもしれない・・・


 しかし、実際、私は野球がそこまで好きではないようだ。確かに阪神ファンであったりするわけだが、阪神戦はどうしてもビール片手にテレビの前におらんと落ち着かないというほどのオヤジではないし、プロ野球ニュース命でもない。日本の伝統的オヤジスタイルであれば、野球は必須の趣味と言えるのだが、そこまで野球好きではないのだ。


 しかして、甲子園はなぜか見てしまう。オリンピックよりも気になっていたりして、オリンピックを見るのに飽きると甲子園の中継を見ていた。


 そして、逐一結果を追っている自分に気づいた。それで、やっぱ、僕は甲子園が好きなんだと感じた。そう、以前は何度も甲子園のスタンドに足を運んだ。暑いさなかに大阪に行って何が楽しいの?そんな疑問も持たれたかもしれないが、なんか行ってしまっていた。


 そう、あの暑さが好きなんだよな。球児達の青春の燃やし尽くし。実際に、気温も高い。アルプス席に座った時なんかは本当に40℃くらいあったんじゃないか?と思われるくらいのは体感している。それ以上に、熱い球児達の青春を感じていたんじゃないかな。


 今は家で見ているけど、球児達の一部はプロの世界なり大学野球の世界なり社会人野球で野球につながるかもしれないが、ほとんどはごく普通に社会人になっていくんだろう。かれらの甲子園は今ここにしかないと思うと、本当に貴重に思える。そんな青春の瞬間と夏の暑さのシンクロは甲子園高校野球以外では見られないのではないだろうか。


 その点で、高校野球が好きだ。


 今日、決勝を生で見ていた。


 北大阪の大阪桐蔭と静岡の常葉菊川の戦い。決勝戦にもかかわらず17-0と17点差で零封と大阪桐蔭が圧勝した。どうやら、決勝戦で17点差は史上最多タイとのこと(というか、以前に例があったというのがかえって驚き)。生で見ていたのだが、最後に思ったのだ。一点でもいい、9回裏で常葉菊川が返して欲しいと願った。最後に一点取れれば、もちろんそれでも16点差という空前の大差だったんだろうけど、常葉菊川の選手達の青春が完全燃焼できるんじゃないかと思ったのだ。そういう思いで見ていたが、零封されてしまっていた。


 うーん。常葉菊川の選手達、どういう思いだろうか。それでも彼らなりに全力を出し切ったのだろう。最後のランナーのヘッドスライディングにそう思った。


 どちらもがんばったね。うん。


 まだまだ暑いが、そう、私の感覚的な区切りとして、夏が終わった。球児達の青春のスパークを見終わり、夏も終わっていく、そう思うし感じるのだ。