お酒というのはいい酒と悪い酒があると思う。 いい酒とは、まぁ、お酒がもたらす高揚感のもと楽しい気分を増幅するものといえよう。悪い酒とは嫌なこと忘れようと思ってお酒がもたらす高揚感の副作用である忘却を期待して飲むことだと思う。飲んでいるときは高揚感のもと忘れられるが、その後に続く二日酔い、不眠という副作用のもと、より嫌なことが思い出されてしまい嫌な記憶が増幅されてしまう部分がある。
私の父は、現役でバリバリに働いている頃は、たまにではあるが「今日は疲れた」と言って、ウイスキーを出してきてロックで飲んでいることがあった。
何か嫌なことがあったのかもしれない。その頃はまだ学生だった私はその気持ちはつまびらかにはわからなかったが、今なら分かる。それで父は忘れ得ただろうか。
社会人になってから、お酒に頼りたくなることも多々あったが、お酒には頼ってはこなかった。
そう、私は疲れているときはお酒飲まないことにしている。要はヤケ酒を飲まないってことである。だから、疲れがたまっている金曜日はあまり飲まないことにしており、疲れがとれた土曜日の夜とかに飲むことにしている。そうすれば、いいお酒で行けるんじゃないかと思っているからだ。
ただ、このような自分に課している規律も、心のわだかまりが、。ある限界値を超えるとやぶれる部分がある。
昼間から飲みたくなるほどのことになったということだね、今回はね。
話を聞いてくれる友人とサイゼリヤに行った。サイゼリヤのワインは非常に安いので、 。ワインはあまりよく知らないわけだけれども、どうせ2人で飲むなら1.5リットルのマグナムボトルというもの頼んだので、これで1,000円ちょっとなんだかものすごく安い。
飲みきれなければ、持って帰っても良いということだったのだが、私の方がいい加減食事をしていたので、エスカルゴをつまみに頼んで飲んでいたが、 それだけで、2人で1.5リットルのワインボトルをあけてしまった。なおかつ、デキャンタも頼んでしまったのでなんだ今度2人で2リットル程度飲んでしまったということになろうか。だから、少なくとも私も1リットルくらいは飲んでしまっているわけだ。
それだけ飲んでしまって後悔がないわけではない。でもまあ仕方がないということになろうか。
一瞬飲んでくれた友人にはとても感謝している。
一つ分かったのは、サイゼリヤのワインはさほど悪くないということ。値段が安いため、あまり高級感がないかも知れないが、ちょっとしたワインバーとして考えるに悪くはない、そんな風に思えたのも一つの収穫である。