心理学では有名な古典的理論に、マズローの欲求の5段階説というのがある。
食べたい、寝たいとかの生理的欲求に始まり、安全の欲求、所属と愛の欲求、承認の欲求、自己実現の欲求という段階を踏んで欲求が高まっていくという理論。
なるほどと思わされる部分がある。
出世欲がバリバリな感じの人っているよね。
その是非をここで語るわけではない。
しかし、出世欲というのは承認の欲求なんだろうね。
勤めることができている時点で所属はできているわけだから。愛が満たされているかどうかはともあれ、次にはその組織で承認されたいという欲求があるのは、心理学的古典理論でも語られている自明なことなんだろう。
しかしねー、これがうまく満たされればいいのだろうが、そうも行かず歯がみする人も多かろう。
その時は、所属できていれば・・・これは仕事の面、家庭の面(これは結婚と言うことが多かろうが)、で充足していれば、承認されていなくてもいいとしたいところなんだよね。
5段階説には反するかも知れないが、その組織で承認されない(出世できない)としても、一足飛びに自己実現をしてしまうしかないのではないかと思うよ。
新たな価値尺度で承認を得るか、転職して組織としての承認をあくまで希求するか、ま、その組織での承認が無理でも、僕はそれでもいいんだと趣味とかで自己実現をするか。
その昔、団塊の世代は、ただ年功序列で承認が得られたことが多かろう。その大小あれど。
でもねー、今は違う。そこが今の世代の大変なところだよ。