中年も過ぎてくると、感性が鈍くなってくることもあろうが、いろいろ経験を積んでしまって、少々のことでは感動しなくなる。
だから、お疲れ様、かんぱーいとか言っても、結構義務的な発声になってしまうことが多いが・・・
今回のボイラー実技講習は、本当に疲れたし、そして、かなり熟成された古典的な技術の粋を深く学んだという充実感のもとに一杯やりたいという気持ちが強まった。
それくらい、鈍くなった中年の私にして、感動を与えてくれた講習だったわけだ。
さて、一杯というところで選んだお酒がバーボン。
要は経済的理由。安いから。
私のお酒の専攻分野はウイスキーである。日本酒でも焼酎でもない。
だからして、バーボンの所以はアメリカのケンタッキー州でオーク樽で熟成されたコーン原料のお酒だという認識はあった。
本当はジャパニーズウイスキーは専攻の中の専攻分野なので飲みたかったがいかんせん高いのだ。
幼なじみが互いに学生の頃、ウイスキーって言ったらバーボンでしょと言っていた意味が分かった。要は、安く買えるものなんだ。互いにお金があまりない貧乏学生だったからして、そういうことだったんだなぁと。
私のウイスキー歴は、スコッチウイスキーから始まり、日本の蒸留所を巡り始めてからは、ジャパニーズウイスキーに傾倒していたので、バーボンはあまり意識したことがなかったのだが、中でもジャックダニエルは好きだなぁと感じていたが、これはケンタッキー州のお隣のテネシー州のお酒なので、似てはいるもののバーボンではなく、テネシーウイスキーという分類になるらしいが。
ジャックダニエルも、高いので手が出ず。
祝杯は、バーボンの中でも有名なバーボン、ジムビームにて。1本1000円以下で買えるから安いのだ。
なるほど、結構美味しい。安酒とは思えない感じの深みを感じる。
調べてみると、4年熟成ものらしい。
ジャパニーズウイスキーで、それなりのものになると最低8年は熟成させているから、そりゃ高いのもよく分かるが。
でもさ、焼酎とかは熟成期間はもっと短いことを考えると、このバーボンもなかなか味が深く感じるというもので。
あと、よくよく調べてみると、コーンが半分以上の原料を占めていればバーボンの要件を満たすようで、今や、ケンタッキー州産とは限らないんだね、バーボンは。
今週のお題「飲み物」