今日の一語り

しがない勤め人、大津 和行(かず)、のキーボードから紡ぎ出される日々語り

映画「カンパニー・メン」を見た

 一週間の終わりで疲れ切ったところでよく眠れるかと思いきや、どうも熱くなったせいか、今朝方までなかなか寝付けなかった次第。

 そんなときに、動画配信サービスで、ぼんやり見始めた映画がとてもよかったのだ。

 映画「カンパニー・メン」 : 作品情報 - 映画.com
 と言う映画。

 2011年のアメリカ映画。主演にベン・アフレックトミー・リー・ジョーンズクリス・クーパーという豪華俳優陣を揃え、なおかつ、ケビンコスナーさえ出てくるという豪華版。
 しかし、出色なのは、俳優陣の演技もさることながら、リーマンショックで大企業をリストラされた人々の悲哀満ちあふれる人間模様を如実に描き出しているところ。
 アメリカ的なアメリカンドリームを体現するのがアメリカ映画の特長だが、そうではなく、リストラされ、家を失い、車も失い、その上、自死さえ選ぶ人も出るという暗さを如実に描き出しているところが素晴らしいところだと思った。

 資本主義の行き過ぎの弊害がリーマンショックという形で出てきたわけだが、それへの反省を含め、人間模様を多角度から描いているのがいい。一面的でないところに深みが出ていると思われる。そこに、豪華俳優陣の演技がいい味付けをしているというものだ。

 エンディングは、やや明るめではあるが、決して明るいストーリーではないので、暗さへの準備はしながら見るのがよいと思われる。