今日の一語り

しがない勤め人、大津 和行(かず)、のキーボードから紡ぎ出される日々語り

蛍の光

 蛍の光というと、終わりの音楽というイメージが強固につきまとうのは日本ならではだろう。
 そうだなぁ、幼き頃、図書館とかで・・・そう、今の図書館のようには夜まで開いたりしていなかったから、この音楽に追い出されるがごとく夕方家に帰った思い出がある。
 スコットランド民謡に日本語の歌詞をつけたものと聞くが。

 閑話休題

 先週末に千葉県は房総半島の中央部、君津にて本当の蛍を見てきた。
 もちろん、その蛍の光を目の当たりにしてきたのだが、コンパクトカメラしか持っていなかったので、撮れないだろうなと半分あきらめて何度かシャッターを押してみた。
 もちろん、オートで撮ったら光量不足で絶対に取れないことは分かっていたから、マニュアルモードで、何秒かシャッターを開けるようにして。

 家に帰り、パソコンの大画面で見てみたら、なんと蛍の光が写っていたのだ。これはうれしかった。

 蛍も動いているし、カメラもぶれるので、かように光の線になるが、蛍の光である。
 この切なき瞬きを見ていると、切なくもあり、今を一生懸命生きている感もあり、いろいろな心境になったが、ともあれ、集団で蛍が飛んでいるのを見ると、なかなか壮観であったことも事実だ。