今日の一語り

しがない勤め人、大津 和行(かず)、のキーボードから紡ぎ出される日々語り

チェックポイント・チャーリー

 私はとても境界が好きだ。ここから先は行けないとか、ここから先は行くのに許可が要るとか、そんな感じ。そういうところに
 
 この日本に行けない場所はないだろうと思われる節もあるかもしれないが、そんなことはない。
 例えば、米軍基地は東京にだって神奈川にだってあるが、とても入れない高いフェンスや塀に囲われている。

 昨年行った沖縄県では嘉手納町は町の8割以上が米軍基地で、実際に見たが、基地はベルリンの壁よりも高いのではないかと思うがごとくの高い壁で仕切られていて、入れないようになっていた。

 もちろん、日本やイギリスなどの島国は海に囲まれて、海が自明の境界であるが、人為的に引かれた線で区切られる境界もある。そういうものにどうやら興味が惹かれるようだ。

 だから、韓国に二度行った時はいずれの時も、38度線を見に行った。現存する人為的な境界としてはかなり大規模なものであるからして。板門店も行ったのだ。

 また、日露戦争から第二次世界大戦終結まで、サハリンの北緯50度線も日本とロシアを隔てる人為的な境界であった。それへの興味あったのだろう、私の初めての海外渡航はサハリンであった。

 そういう人為的な境界として歴史的に最も有名なのはベルリンの壁であろう。

 ドイツの首都であるベルリンには行ったことがないし、今や東西融合しベルリンの壁もなくなっているので、忘却されんとしているのかもしれないが、昨日見た映画「ブリッジ・オブ・スパイ」においてはこの壁が重要な場面としてたびたび取り上げられる。冷戦の象徴たるゆえだろう。

 そこの、通過検問所たるチェックポイント・チャーリー - Wikipedia
というのが出てきて、聞いたことはあるが、あまり知らなかったのだが、映画で映像として見て、なるほど、ここは人為的境界における重要な場所だなぁと感じ入った次第。

 行ったことがないんだけどね、ヨーロッパを旅するときは、やはりベルリンの壁遺構のようなものを見たいと思った次第。その時はチェックポイント・チャーリーは外せないかなぁとか思ったりして。

 境界マニアとしてなんか思ったことなんだよね。