今日の一語り

しがない勤め人、大津 和行(かず)、のキーボードから紡ぎ出される日々語り

テレビドラマ「地方紙を買う女 〜作家・杉本隆治の推理」が面白かった

 私は松本清張原作のドラマが大好きらしい。
 らしい・・というのは、あまり自分では意識していなかったものの、比較的定期的に2時間ものでドラマ化される松本清張ものを見ている私を見て、妻が、好きなんだろうという風に思ったらしい。ということで、録画予約を比較的自動的に入れてくれている。

 まぁ、私自身が意識化しているかどうかにかかわらず、確かに好きなんだろうね。見るもの。

 でもね、だいたいが重いストーリーなので、軽く見るというわけにはいかない。仕事でストレスが溜まってなんて時はあまり見られないし、そもそも、妻はこういう重々しいストーリーはきらいな方なんでかけていても一緒に見てくれない。にもかかわらず、見るというのはかなりの勢いが必要だ。

 録っておいた次のドラマもそう。見始めたが、消して、妻と他のテレビを楽しむとかしながらでなかなか手が付かなかったが、今日は見てしまった。

松本清張二夜連続ドラマスペシャル 地方紙を買う女 〜作家・杉本隆治の推理|テレビ朝日
http://www.tv-asahi.co.jp/chihoshi/

 結論から言うととても面白かった。
 松本清張さんは、もちろん昭和の人だし、昭和の中でも僕の生まれるよりも前の舞台であるストーリーが多い中、現代版にリメイクするから、やや無理がある部分がある。例えば、銀座のクラブでも芸者遊びでも、昭和の景気のいい時の名残であり、今はそんな感じではないよなぁという部分とか、わざわざ地方紙とかよりも今はインターネットかなぁという違和感は出てしまう。

 しかして、田村正和さんの演技、そして広末涼子さんの妖艶さ、これが暗いストーリーにマッチして、映像として見応えのあるものになっていた。そこがすごい。

 松本清張ものというと、近年は米倉涼子さんがヒロインとして独壇場であったとさえ思うのだが、広末さんもなかなかの迫力を出してきているねと感心しきりであった次第。