今日の一語り

しがない勤め人、大津 和行(かず)、のキーボードから紡ぎ出される日々語り

モバイル通信の苦心

 私は旅が好きである。妻と出会ってからは、妻を連れてあっちこっち行っておるのはここでもよく語っているが、独身時代はなおのこと色々旅していた。

 昔話をし始めると年をとったという印象が強まるが、しちゃおう。今みたいにアイフォンひとつで気軽にモバイル通信できる時代じゃなかった。

 旅先で旅行記のリアルタイム更新をしたくて重いノートPCを持ち歩いていたりしたが、重いのは我慢すればいいが、どうやってネット回線につなぐかが苦心した。PHSにつないでネット回線に入ったりしていたが、なんか遅い。それでもPHSは携帯より速いということで愛用していたのだが、都市部はともあれ田舎になると繋がらなくて困った。

 特に困ったのが離島だ。

 八丈島に好んで行っていたのだが、PHSはほぼ繋がらないし、今では見なくなったが、ISDN対応のデータ端子の付いたグレーの公衆電話につないで、プロバイダの近くのアクセスポイントにつないで、ウェブ日記なりリアルタイム旅行記を更新したりしていた。テレホンカードはどんどん減っていくが、繋がるだけ良かったが、八丈島だと当時グレーの公衆電話もほとんどなくて電話局の前で繋いだ思い出がある。

  やはり宿でも繋ぎたいと、音響カプラという受話器さえあれば超低速ながら繋がるデバイスを手に入れたりしたが、結局ほとんど使わなかったな。

 その後、無線LANスポット、wi-fiスポットが徐々に出てきたら狂喜乱舞してスターバックスとかさ、行った思い出がある。だって、外で超高速で繋がるんだよ、素晴らしいじゃない。モバイル通信にここまで苦心したからこその喜び。

  ただwi-fiスポットはスポットという名が示すように、その場所に縛られる。また、wi-fiがあるということで高かろうが喫茶店に入ったりね、窮屈さは否めない。

 それでモバイルルーターが出たときは嬉しくてすぐに飛びついたんだけどね。これで場所の制約から解放されてモバイル通信できるぞと。

 それで今に至るのだが、

 ただ、今はiPadとか使って動画も見れてしまう時代。モバイルで調子に乗って動画を見ていると、月の制限量を超過して速度制限がかかってしまう。

 となるとまたwi-fiスポットを探したり、wi-fi付いている宿だったらうれしかったりする。

 モバイルルーターで解放されたかと思いきや、また。

 まぁ今は今でモバイル通信に苦労はつきものと言うべきか。