今日の一語り

しがない勤め人、大津 和行(かず)、のキーボードから紡ぎ出される日々語り

革靴なんて嫌いだが手入れをしてみた

 みなさん、革靴って好きですかね?

 まぁ、就活している方は、当たり前のようにスーツで革靴で面接に行くでしょう。

  仕事を始めた方ばかりの新人さんも同じでしょう。

 通勤電車でいわゆるサラリーマンって人はなぜか革靴を履いている。

 なぜなんでしょうね、スーツに革靴ってサラリーマンの制服なんでしょうかね。まぁ、不文律なんでしょう。

 

 私はと言えば、高校入学となったときブレザーの制服だったので、革靴を親から買い与えられ、当然のように毎日革靴で通学していたのが革靴との出会い。別に歩きにくいし、好きではなかったから、普段はアシックスのスポーツシューズを愛用していたけれども、そんなものかと毎日革靴を履いていたかな。大学時代は革靴なんて放ってしまって、スポーツシューズ一色。ただ、就職となると、まぁ、革靴を履いて面接とか受けていた。

 

 さて、ここではっきりさせておくのはスーツで革靴というのは、決して、勤労者全般に当てはまるスタイルではない。工場作業員、技術者、土木作業員といった方々はは職場に向かう服は決してスーツとか革靴とかではない。工場なり現場で作業着なりに着替えるからだ。そういう方々を西洋的な概念に従い、ブルーカラーと呼ぶならば、スーツに革靴はホワイトカラーを象徴する記号。

 

 まぁ、ブルーカラーとホワイトカラーでは、ホワイトカラーの方が人気で、就活生は揃いも揃ってスーツに革靴で就活をしている。ホワイトカラーになることを望み、また、望まれているんだろうなと思う。

 私はと言えば、膂力に自信があるわけでもないので、ホワイトカラーを目指したし、実際ホワイトカラーとして働き始めたが、つらいことイヤになったこともたくさんあったよ。それでも、まぁ、仕方ないからスーツと革靴でよろよろと仕事に向かう日々。

 

 かれこれ15年をゆうに超える前になるが、私は人事異動でそれまでホワイトカラー的な職域から、ブルーカラー的な職域に行くことになった。行ってすぐに上司に言われたのが、うちはスーツで来るところじゃないからなという旨のこと。これほど、ブルーカラーになったんだなと思わされる言葉はなかったのだが、まぁ、自分自身もホワイトカラーでい続けられるものと思っていた分ショックだったし、まぁ、やりたがる人の少ない職域であったから流された感もあった。出世コースから外れたような気もしたよ。

 私を好いていない人はざまみろみたいな顔をしているように思えたし、同情的な人の顔にも自分がそうならなくてよかったというように思っているように思えた。

 自分の父親にも「おまえは一人で動くからだ」ということを言われたこと。職場で有力な上司へのコネクションでも作ってごますりでもいいからしてうまくやれよ。そう思っていたのかね。親心ではあろうが、ショックを受けている息子にかける言葉としてはいかさない。今やこちらからも断絶している親ではあるが。

 

 それからである。スーツなんてもう金輪際着るものか、革靴なんて嫌いだってなったのは。

 うまくやっているホワイトカラーの象徴のように思え、スーツも着てやるか、革靴なんて履くものかと思ったんだ。

 

 そのあたりだったんだよね、妻と出会ったのは。このへんのコンプレックスやひがみを話していたら、妻は言った、「あなたの仕事は立派だと思うけどね」。

 その言葉で妻に付き合いたいと申し出て、結婚に至った。

 ホワイトカラーでうまくやっているより、やりたがる人も少ないブルーカラー的ではあるが貴重な職域のことを理解してそう言ってくれて支えてくれた妻のおかげで、今に至るまで仕事を続けられているんだがね、その時以来、スーツなんて着て職場に行ったことはめったなことがないかぎりほぼない。未練なのかなスーツや革靴を後生大事に結婚後もとっておいたりもしたが、妻に着たり履いたりしなければ捨てればと言われて結構処分した。

 その後、ホワイトカラーっぽい職域に人事異動になったりもしたが、この時の衝撃からだろう、スーツを着ることもほぼなかったのだ。紆余曲折あり、ブルーカラー的職域に戻ったりもしたりしたこともあったしね。ホワイトカラーのままでいるよりも人間的にはよほど成長できた気がするし、そのへんは妻もそう言ってくれているけどね。

 

 その後の人生と言えば、鳴かず飛ばずは変わらず、ほぼ出世もしていない。

 スーツに革靴を好んでいた人たちはとうに僕を追い抜いている人が多い感じだ。ものすごく遅れをとっているきらいはあるし、引け目を感じるところではある。

 

 となると、ますます、スーツは着ていられないし、革靴なんてということになるのだが・・・

 

 で・・・である、なぜ表題のように革靴の手入れとか言ってしまっているのだろうか。

 

 加齢に伴うものなのだろうか、近年、足が痛い、特にかかとが。もっと若い頃にもそうなったのだが、なんとなくで治った。やはり若さゆえだろう。なんかとても痛いので、医者に行って鎮痛の湿布をもらったりしたのだがなかなかよくならず。お医者さんが、靴の問題かなとつぶやいていたのを思い出して、靴を新調してみようかと。

 

 もう年も年だし、いい靴をと言うことで、昔から好きだったアシックスの高級店のアシックスウォーキングのお店を訪ねた。3次元足形測定を受けて、自分の正確な足の大きさとか扁平足であることとか・・・痛いはずだ。セミオーダーの中敷きも作ってもらってさ・・・

 

 そして、セールになっていたのが半革靴だったのよ。 

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 こんな感じ。そして、かかとの痛みもよくなってきたんだよね。扁平足のアーチをサポートする中敷きもいいのかもしれないし、カチッと包む感じも悪くないのかもしれぬ。

 合計1万7千円もしてしまったが、まぁ、鳴かず飛ばすの出世もしない男であれど、やめていないしそれくらい出せるわってことで買ってみたんだよね。

 妻がえらく喜んでいて、もう一足買ったらと言っていたので、もう一足色違いで買ったくらい。

 

 まぁ、足が痛くならないから公私ともに履いていたんだけどね、この半革靴を。

 そしたら、傷つけてしまったわけよ。だから、革靴はいやだなぁと思いながらも、昔は手入れをするより履きつぶして買い換えていたけれど、さすがに、1万7千円もしている革靴は手入れして修繕しようと思い立った次第。


傷の付いた革靴の修復を試みた

 見よう見まねだけど、修復をしてみましたよ。かなりいい感じに直りましたね。なせばなる(^-^)でも、手入れ用品に結構費用がかかったよ。

 まぁ、よかったよかったということで。

 

 複雑な思いで、革靴っぽいのを履き始めたんだけど、ここ数年はかなりホワイトカラー的な職域にいる。半革靴を履いてもよかろう。

 

 15年を超えてすねているのでスーツを着ないのは続けるだろうけどね。足の痛みも和らいだので、アシックスウォーキングの半革靴はいいね。