今日の一語り

しがない勤め人、大津 和行(かず)、のキーボードから紡ぎ出される日々語り

竿を自分で直す

 私が幼き頃、何かと壊れたりすると「買わなくっちゃね」と言っていたそうで、私の母は大層おかんむりだったのか、私が大きくなってからも、そう言っていたのだということを繰り返して言っていた。

 育児のためのお金、教育のためのお金、家を建てるお金、今のように不況が遷延する以前ではあれど裕福な家ではなかったので、お金の心配は尽きなかったであろう。

 

 とは言うものの、すぐに「買わなくっちゃね」と言うのだと記憶にない頃のことを言われても困ったのだったが。なんともしようがないではないか。

 

 さて、私の趣味は釣りである。ここ数年、釣りの話は多く語っていよう。

 釣りに竿は必需品だが、大体は手入れは不要だが、どうしても糸を通すガイドの部分は錆びたりして、錆が進むと、折れたりする。

 まぁ、そうなると、かつて私が言っていたという言葉を借りれば「買わなくっちゃね」ってことになるのだろうが・・・私はほとんど竿を買わない。というか、母親にそんなことを言われて育ったせいだろう、とにかく物を買うのにストップが効きがちで、妻からはいい加減買いなさいよという言われるくらいの始末。

 だから、先日革靴を買った時はえらく喜ばれたし、いつまで経っても買わないので、ネクタイを買ってくれたりするくらいだ。 

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  2年前の語りになるが、エポキシ樹脂でガイドの部分を直したりしている。これはかなりの大補修である。このときだけじゃないな。その後もエポキシ樹脂でこのガイド部分を補修しているし、この竿は未だに現役でエースであり、太刀魚は無理にしても、大きめのサバやアジやコノシロくらいならぶっこ抜いているんだよ。

 

 さて、今回もガイドの補修。ハゼ釣りに使っている竿・・・これも、釣具屋のセットでえらく安く買ったものであるが、ガイド部分が両面テープ的な接着剤であまく付けているだけだったので、そのへんが外れてしまう。まぁ、竿を戻す時、がんがんそこにたたきつけてしまうのももちろん問題なのだが。

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 紙ヤスリとかカッターを使って、もとの両面テープ的な接着剤を削り落とし、きれいにした上で瞬間接着剤で付ける。まぁ、竿の補修と接着剤はセットみたいなもので、わが家にも接着剤の種類が増えたね。

 

 ということで、私は記憶もない幼児の頃は「買わなくっちゃね」とか言っていたかも知れぬが、今はしっかり竿も補修していますよ。

 竿だけではないんだよね、自分で直せるものは直そうという感じも多い。ほら、パソコンも自作だし、悪くなったら、自分で直す。

 

 まぁ、妻の方にも私の浪費癖のないところは安心感を与えていたようである。

 どうしてもやめられなくてとか欲しくなっちゃってとか、ギャンブル癖や浪費癖があるよりよほどよかろうとは思う。怒られて育ったゆえかな。