釣り場で釣りをしていて何か釣り上げると「アジですか?」と見物人に声をかけられることがよくある。
カサゴみたいな明らかに根魚であろうごつい魚影を見て「アジですか?」と問うならば、問う人の知識不足であろうが、イワシとかコノシロとか紡錘形の魚を釣り上げているのを見て「アジですか?」と寄ってこられてもそれは致し方ないかも知れぬ。
最近、アジが釣れない。「アジですか?」と寄ってくる人は、やはりアジが美味しいものだと知っていてそう聞くのだろう。アジ という名前の由来のひとつに「味が良いから」があるくらいだから。
もちろん私だってアジだったらうれしいが釣れない。そしたら、サバが釣れたりしている。
アジと同じ時期に釣れやすいものだから、サバはアジの外道(狙い出ない魚)としてよく釣り上がってくる。
私はもちろんアジが釣れたらうれしいが、サバもうれしい。釣れる時はたくさん釣れるし、かかった時の引きも強いし。
だが、サバは生き腐れと言われるくらい腐敗も早い。足が早いとも言う。
だから、かなりの愛情を持って接しないとサバは美味しくはいただけない。
足が早いから、まずはすぐに締めて(まぁ、息の根を止めるってことですね、方法はハサミで切るとか、鯖折りと呼ばれる首を折るとかいろいろある)、釣り場で内臓を取り出し海中へ(多分、他の魚が食べてくれます、内臓から腐敗するのでこれは重要)すぐに冷蔵保存。内臓を取ってクーラーボックスにさっと入れる。これが重要。
大きなサバとかならそのまま塩焼きとかも美味しいですが、釣れるのは小さめのサバ・・・それでも20センチくらいはあったりしますが・・・なので、脂の乗りがあまりなので、オリーブオイルと一緒に炒めると良いのです。
3枚におろした小サバを、オリーブオイルをたっぷりと敷き、皮から焼いて皮を固めてから返して火を通す。ニンニクをオリーブオイルの中に入れておいて香りを移すとよいですね。そして、炒め終わったら皿に上げておいて、余ったオイルで他の野菜を炒めます。
これは妻にも大好評だった昨日の夕食。我ながら結構美味しいと思いましたよ。
釣りサバ、狙いでないものとして軽んじられることも多いかもしれないですが、愛情を持って接すれば美味しくいただけますよ。ほんと(^-^)