India pale ale の略である。
インディア ペール エール。
なるほど。と私は思った。
酒類にあまり詳しくない方はこれではなるほどとはならないかもしれない。
エールって何よと。
私も中世時代を描いたゲームブックとかを幼き頃に読んでいなかったら、エールって何よってなっていたと思う。ヨーロッパでは、いわゆるビールがエールであることが多い。だから中世西欧を描いた物語では代表的な酒としてエールが出てくる。
初心者的にはエール=ビールと思っていていいかもしれない。
ただエールを実際に飲んでみると普段飲んでいるビールとは随分違うことに気づくだろう。
一般的に日本でビールとされている黄金色のものに比すると黒っぽいし香りも強いし。
専門的には上面発酵か下面発酵かの違いで、いわゆる日本のビールは下面発酵で黄金色。エールは上面発酵で焦茶色という感じか。
上面発酵ビールとしてのペールエールは最近は一般的になってきたアイリッシュパブ・イングリッシュパブ系統で飲める。聞くより飲もうということで成人の方々であれば一回飲んでほしい。あぁ、黒ビールねという理解でも良かろう。
さて、IPA。インディア ペール エールとは、インドのペールエールだからなるほどと分かったつもりになっておったが、実はインドで作られているわけではないようだ。
そもそも、その昔、大英帝国時代にはインドを植民地にしていたのだが、輸送手段は船便であるから、イギリス製造のエールをインドに運ぼうとしても腐ってしまったりする。それに対応するために防腐剤の役割をするホップを多めに、そして、アルコール度数も高めにしたのがIPA、すなわち、インディア ペール エールの由来はそういうことらしい。
ここまでうんちくを語っておきながら、IPAを飲んだことがなかった私。最近、よく見かけるから、買おうと、先日、大人の遊園地的存在、お酒のそろえが良い やまや に行ったが、IPAはあるのだが、どうせなら由来通りのイングランドあたり出作られたものが欲しいと思うも、なかった。アメリカ産とか韓国産とか、国産とか・・・むぅ。
結局買ったのはこちら。
まぁ、国産のものを買ったんですけどね。なんか、たまに見かけていて、面白い絵柄だなと思っていたんだけどね。
飲んでみたら、なるほど、なかなか香りが強い。ホップ強めはよく分かった。これはなんか料理に合わせると言うよりも、これだけのスタンドアロンで飲んでも迫力があるなと思わせる味。まだまだ、よく分からないけど、どういう料理と相性が合うのか・・・これから考えていける新素材だと思った次第。