日曜日の釣りは危険だと言うことは以前語った。
この時は夕方の釣りは危険だと語ったのだが、冬至も間近い今はかなり陽が短く、夕方の5時を過ぎればもう暗く、夜釣りみたいなものになる。そんな時に、釣りをしてしまった。
でも、一匹釣れた、それもアジ。うれしかった。そしてかく語った。
釣れたのはたった一回のチャンスをものにしたからのように思えた。
アジは回遊魚ゆえ、回遊して来なければまったく釣れない。回遊してくれば相当釣れるのでとても面白いのだが、狙い通り回遊してくることの方が少ないから回遊魚はギャンブル性が強く日曜日の夜はこわいとも言えるのだが、周りの釣り人を見ていても釣れているのを見たのはその一回。
ということは私が始めた後から帰るまでに一回しかチャンスがなかったからたった一回きりのチャンス。
そう、唯一のチャンス。ワンチャンスをものにしたということだろう。
そう言えば、最近の若い人と達の間で「ワンチャンス」略して「ワンチャン」という言葉が流行しているような気がする。
「ワンチャン」・・・私は今回の釣りに見られるような唯一のチャンスをものにできるような状況を想定してしまっていた。字義通りに「万に一つ」みたいな意味合いに考えていたのだがね。
若い世代の知人に聞いたことがある。「ワンチャン」は「ワンチャンあるかも」というフレーズでよく使われるが、その「ワンチャンある」のは「万一」ってことでいいのかな?と。
いやいやそうではないとのこと。
では、万に一つってことでなければ、何%くらいの確率なの?と聞くと、30%くらいかなと。
え??
そりゃ万一って感じじゃないよね。3割って結構な率だよ?野球で3割安打を打てれば首位打者も視野に入ってくるくらいの率ではないか。
ふむ、だいぶ私が思う「ワンチャン」とは違うではないか。
元々は、可能性は低いけれどもひょっとしたらあるかもということで使われていたそうだが・・・これであれば私の思うところに近いのだが・・・今は可能性の低さとは関係なくこの「ワンチャン」が使われるようである。だから、言い換えれば、もしかしたら、多分、おそらく となるらしい。「ワンチャンあるかも」はかなり確率が高くなろう。
ふーむ、そういうものなのか。
納得はいかぬが、若者たちがそういう意味で「ワンチャン」を使うならば、そう思っていかねば意味を取り違えかねないなと思う次第。
私が思う「ワンチャン」で釣れたアジ。
千載一遇のチャンスをものにしたアジ。
まぁ、私は「ワンチャン」という言葉を使わないだろう。こういう場合は「千載一遇の好機」という言葉を使おう。さすれば我が意は通じよう。