今日の一語り

しがない勤め人、大津 和行(かず)、のキーボードから紡ぎ出される日々語り

苦い失敗

さて、先日、スターバックスでチョコのスコーンを食べてえらい美味しかったので、これは自分でそれっぽいものを作ってみようとした。

混ぜ混ぜしたりね。発酵時間がいらないのがパンより手軽。

オーブンで180℃、20分。

 かなり美味しそうにできたわけですよ。

 見た目はね。見た目は(-_-)

 食べてみた。一口目は「美味しい」、それから、「うげー苦くない?」

 妻も食べてみた。もうどうしようもない苦さを感じたのは同じくであった。

 

 甘すぎる、しょっぱすぎるはあっても、苦い??

 これは命にかかわるのではないか?早速原因を探求した。

 

 基本的にはレシピ通り。でもね、ひとつだけレシピと違う部分があった。

 

 ベーキングパウダーを使うところを、重曹で代用したところだ。

 昨年、栗の渋皮煮を作った時に栗の渋抜きに使った重曹があったからだ。

 

 私はベーキングパウダーと重曹は同じと思っていた。

 これが決定的な間違い。

 ベーキングパウダーは膨らます成分として重曹たる炭酸水素ナトリウムではある。だから私はベーキングパウダーは重曹とイコールと思っていたのだが・・・そうではなかった。

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 持っていて使った重曹は、炭酸水素ナトリウムの純度が100%の物。

 炭酸水素ナトリウムは加熱または酸に触れることで発泡性を持つ、それがふくらし粉の理由のようだが、この炭酸水素ナトリウム100%だと加熱によってのみ膨らむと言って良いだろう。

 ではベーキングパウダーだとどうなのか・・・
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 作ったスコーンがあまりに苦かったから、買ったベーキングパウダー。

 あら?炭酸水素ナトリウムは25%だけ、あとは酸性剤とかが混ぜられている。

 なるほど、となると酸を使って膨らます要素があるらしい。

 

 どうしてそうなのか?膨らますのは加熱だけでいいではないか。

 というのは、炭酸水素ナトリウムは加熱により炭酸ナトリウムに変化する。この炭酸ナトリウムが苦いらしい。だから重曹を多く使いすぎると苦みが残るのだ。

 純度100%の炭酸水素ナトリウムをベーキングパウダーと同じように使えば苦みが残るわけだ。

 

 さすがに甘過ぎ、しょっぱすぎなら分かるが、苦いというのはいかがなものかと調べたところ、そのようなことであったため、まぁ、炭酸ナトリウムも毒性はなさそうなので、苦いけど食べたんだけどね。

www.kyoritsu-foods.co.jp

 そうだったのか・・・。

 苦い失敗であった次第。