トンマッコルへようこそ - goo 映画 を見た。
韓国系の映像というのは、古き良き時代の倫理観のようなものが息づいているのが人気の理由なんだろう。
ドラマにしろ映画にしろ。
昨今の日本はやや頽廃性さえ感じさせる世知辛き世であるからこそ、その純粋さに惹かれるのだろう。
その意味で、この映画は非常に、純粋な映画で、見ていて気持ちがいい。
笑い泣きが同時にできる純粋なストーリー。しかし、古き良き伝統的倫理観というものを超えて、分断国家の悲哀という日本では扱い得ないテーマには迫力を感じざるを得ない。
私は韓国と北朝鮮の間にあるマジものの非武装地帯に二度も実際に足を踏み入れている。その緊迫感、分断の現実に直面し、その悲哀を体感した(2003/12/21一語り、2002/06/21(Fri) の一語り 参照)。
だからこそ、その分断の悲哀の迫力は体でもって共感できたからなおさら感じるところ多い。
ストーリーは純粋にして秀逸。わかりやすいのもいい。
そして、種々の平和を語る映画は多いが、この映画ほど平和の尊さ、戦争の愚かさを雄弁に語り得ている映画は多くはないだろう。
それほど、とってもいい映画。
おすすめである。