最近、情報はネットで得れるからと新聞を読んでいないと、どうも社会情勢にうとくなる。ネットでも見ないからで、まぁ、新聞を読むようにネットも見ようかと、アサヒ・コムを読んでいたら、とてもとても僕の日頃からの思いとマッチする、有名なファッション評論家であるピーコさんの言葉に出会った。
仲間はずれにされてキレそうになる悩みを持つ高校生の少年の相談への回答への一部だ。
BOOKアサヒコム | ティーンズメールこのごろの子は「仲間はずれにされちゃう」と言うけど、いいじゃん、って私は思うの。ひとりで生きていけなくて、なにが人間だ。群れをつくることばかりに気が回るから、自分がなくなっちゃう。いい機会だから「接し方が違う」と言っていないで、自分のほうから「もういらない」。群れるより、本を読むとか、ほかの人に会うとか。
「ひとりだっていいじゃん」と題して書かれた回答。とてもとてもうなずける。一人で生きていくことの重要性を語っているからだ。
日本というのは、生まれてこの方そこで暮らして来て、和をもって尊しとするムラ社会であることはひしひしと感じるのだが、その点で「仲間はずれ」ということが成り立つのだろう。西洋的個人主義がもっと広まっていれば「仲間はずれ」というものの効果自体があまりなくなるわけで、成立しなくなってしまうのではないだろうか。
小さい頃を思い出してほしい。新しい学校に入ってまずがんばったのは友達作りじゃないだろうか?「友達出来た?」とか親とかに聞かれなかっただろうか?日本のムラ社会で生きていくためには群れることが重要になるからだ。
でも、どうも僕はその考え方には違和感があった・・・人付き合いがあまり得意な方ではないということもあったが、なにより、群れるよりもその場所の本来の目的・・・学校なら勉強が第一義的にあると思ったから。それは、群れてやることではなく、あくまで一人でやることだろうと思っていたから。一人ってなんかうとまれるけど一人って何が悪いの?
そういう思いを持ってきて、今、一人で色々やれるようになっていると思う。
一人旅にもよく行くし、実際、一人で旅によく行くとなると、一種珍しがられるところもあるのだが(そこが日本社会がムラ的だと感じる一面であるが)・・・誰かとじゃなきゃどっか行けないとなると自分の世界が狭くなるしね。
だから、ピーコさんの「ひとりだっていいじゃん」という主張はすごく共感できるのだ。まぁ、でも、僕も大いに共感するその主張はまだまだ日本では少数派となるだろうから、そうやって生きていくのにはすごくエネルギーがいることだとは思うよ。そして、和をもってうまくやっていける人ならそれはそれで否定はしない。
「ひとりで生きていけなくて、なにが人間だ。」っていうピーコさんの言葉、とっても力強いよね。その気概は見習いたいものだと私は思う。