今日の一語り

しがない勤め人、大津 和行(かず)、のキーボードから紡ぎ出される日々語り

あるゲームと札幌の思い出


 今日はプロップサイクルというゲームをした。かなり古いアーケードゲーム。大型筐体の運動型ゲームである。よろずゲーム考(各論)−大型筐体モノ− HIJK's Homepageに詳しく出ているので参照されたい。


 もう、かれこれ、10年前ともなろうか・・・単身で仕事で札幌に赴任していた時、このゲームにはまりこんでいた。


 たまたま、見つけたので、懐かしくなってやってみた・・・なんか、昔取った杵柄、やたらうまくできていたので、妻は素直にすごいねぇと感心していたが(妻も少しやっておもしろがっていた)。学生同士のデートみたいなものだねと、二人でゲームセンターにたまたま立ち寄った状況を二人で話し合いながら帰ってきたが。


 家に帰ってから「寂しい単身赴任での慰めがこのゲームだったのね」・・・と妻が言っていたが、なるほど、それは否定できないかもしれない。そもそも、仕事から帰ってきて帰りにゲームセンターに


 なるほど、知り合いもおらず単身で赴任した札幌。寂しかったことには変わりないが・・・一人の時間を楽しむ術は、学生時代の独り暮らしで身に付いていたし・・・それ以上に、赴任以前の仕事が忙しすぎた。だから一人のプライベートタイムがほとんど持てず、最寄り駅でゲームセンターが開いている時間(まぁ、10時前くらいに閉まってしまうゲームセンターだったが・・・)に帰り着けたら感涙にむせぶ思いであったことから、札幌赴任時代に仕事帰りにゲーセンに寄るということは決して寂しいこととは思えず、楽しいことでさえあったのだ。無邪気にペダルをこいでいたわけだ。


 それに・・・その頃の職場を考えると、うん、寂しいということもなかったなぁと思い返せる。そりゃ、一人で行ったし、いろいろ初体験のことも多く、全部ぶっつけ本番で、大変だったことも事実だったし、いろいろいやなこともあったと思う。当時はね。


 でも、今・・・今の悩みと比べると、あの頃はすごく幸せだったよなと思う。若かったから甘やかしてもらえたということもあるし、人間的にも暖かい雰囲気が多かったと今では本当に実感できる。当時はその中にいたからそれを当たり前にしてしまって気づかないわけだけど。


 よかったなぁと思う。その頃に職場の先輩方とゲーセンでプリクラを取った。そのプリクラは、実は今眺めているディスプレイの枠の上に張ってある。もう、かなり薄くなってしまって、画像がよくわからなくなってきているが・・・大事な大事な思い出だ。


 幸せというのは後になって分かることなんだろうね。