今日の一語り

しがない勤め人、大津 和行(かず)、のキーボードから紡ぎ出される日々語り

真弓監督に思う


 asahi.com(朝日新聞社):阪神監督に真弓明信氏 背番号は「72」 - スポーツ のようにセリーグ 阪神タイガースの次期監督に決定したとのこと。


 ここでも何回も語ってきたが、私は阪神ファンなので、とても興味のあるニュースだ。


 今回のペナントレース、一時は首位独走をしながら、巨人に大逆転されてしまった責任を取って岡田監督が辞任。


 これはとても男らしいと思う。


 日本というのはちょっとした排他性を持っている感じで、代表的なスター選手というのは生え抜きである必要があるようである。


 ミスタージャイアンツだったら長嶋茂雄さんが押しも押されぬ存在であるが、もちろん生涯巨人のユニフォームを着続けた人であった。


 そう、一般人でも日本では転職を繰り返していてはあまりいいことはない。少なくとも転職一回ごとに賃金カーブがリセットされてしまうことが多く収入増にはつながらないことが多いようだ。だから、日本の企業のトップは生え抜きがまだまだ多かったりもする。


 野球界でもトレードによる転籍をすることによってミスター○○というその球団の代表的スター選手の称号は受ける資格がなくなる感じである。


 さきに引退した清原選手も、西武ライオンズに居続ければ押しも押されぬミスターライオンズであったろうが、その後、巨人に行き、オリックスで引退になるなどで、もちろん、西武ライオンズが輩出したもっとも偉大な選手の1人であることはみなが認めるところであろうが、やはり、ミスターライオンズかというとやや疑問符が残ってしまうところか。


 さて、そういう意味合いを考えていくと、ミスタータイガースと言えば、そう、かの掛布雅之さんが有名であるが、その次のミスタータイガースといえば、先の岡田監督であろう。どちらも阪神生え抜きである。


 さて、掛布・岡田と共に阪神の黄金期を支えたのが今度の真弓明信氏であろう。


 掛布・岡田はどちらかと言えば「打」が強い感じで、ロングヒッターという感じであったが、真弓氏は、打ってよし、走ってよし、守備もよしとオールラウンドに活躍した選手で、僕は大好きだったんだな。掛布・岡田ほどは長打はなかったものの、その気になればホームランも打てるし、足ははやいし・・・素晴らしい選手であったのをよく覚えている。


 しかし、おしむらく、阪神生え抜きではないのだ。始まりは、今の埼玉西武ライオンズたるクラウンの出身である。


 こうなると、ミスタータイガースというにはやや疑問符が残ってしまうのだが、ミスタータイガースと呼ばれてもいいくらいの活躍をした選手だったと思う。


 しかし、やはり、生え抜きでないところであろうか・・・生え抜きである岡田前監督が先に阪神の監督になり、真弓氏はその後の今である。


 日本の排他性みたいなものを感じざるを得ない。


 ともあれ、真弓氏にはがんばってもらいたいと思う。なんといっても、大好きな選手だったから。