正直とても不思議な映画。
気晴らしに見ようとしたが、まったく気晴らしにならず・・・なんというか、哲学書か臨床心理学の本でも読んでいるような感覚にさえ陥る感じがあった。
傷つきやすい少年少女たちの心と、銃のコラボレーションというストーリー。銃社会ではない日本ではなんとも不思議としか言いようがない感覚である。
傷つきやすい少年少女たちが、銃を握って自信を得た時の心理の移ろいを繊細なタッチで描いている映画と言える。
アメリカの炭坑町が舞台であるが、アメリカ映画にしては繊細だし暗さが入るなぁと思っていたら、デンマーク映画とのこと。なるほど、この暗さは欧州的な感じがあったので納得。
痛烈な銃社会批判となっていると感じられた。
確かに、銃というのは危険な感じだと思うんだよね。私も韓国に行った時に銃を撃ってみたことがある。
2度目のソウル 2003 冬 -もてない男のその後の語り 参照。
決して心地よくは感じなかった。銃の発砲の瞬間の反動・衝撃はいやでした。僕はそう感じた。僕は銃社会はいやだ。
しかし、心に傷を負う少年少女たちがどう感じるか・・・自信ととるのか、その人殺しにつながる道具をもった時の行動は・・・。
そのへんをえぐった映画として、暗くて重くて楽しめないけど、なんか深い映画だったと思うなぁ。