今日の一語り

しがない勤め人、大津 和行(かず)、のキーボードから紡ぎ出される日々語り

松本清張さんの迫力


 今、NHK松本清張ドラマ 顔」を見ている。そろそろラストだが、本当に迫力がある。


 松本清張さんの小説は、学生時代、思い立って代表作を読んでみようと「点と線」、「ゼロの焦点」を読んだことがある。そして、とてもとても迫力を感じた思い出がある。


 学生時代は日本各地を旅したものだが、それらの小説の迫力に押されたのだろう。それらの小説の舞台となっている金沢や能登、福岡を旅する地として旅したことを思い出す。


 小説一本で、そこに行ってみたいと思わされる作家は多くはない。この松本清張さんはその一人だ。あとは、井上ひさしさんかなぁ・・・井上ひさしさんゆかりの仙台にいられたこともいい思い出だ。


 それだけ、松本清張さんの小説には人を実際にその地に赴かせるくらいに迫力のある小説を書く方だ。 


 この「顔」も、映像化されたものを見ても本当に迫力がある。谷原章介さんや大地康雄さんという名優たちの質の高い演技もさることながら、ストーリーの秀逸さからどう映像化しても迫力のあるものになったんじゃないかと思わされるくらいである。


 松本清張さんの小説の迫力って・・・すごいなぁと改めて実感したわけで。


 これだけべた褒めながら、実は、「点と線」、「ゼロの焦点」以外にはさほど松本清張作品を読んではいない。そのうち、暇ができたら読んでみようかなとも思いつつ、多分、映像化されたものを見る方に走るような気もする。