今日の一語り

しがない勤め人、大津 和行(かず)、のキーボードから紡ぎ出される日々語り

生まれて初めて竹岡式ラーメンを梅乃家にて食した

 竹岡式ラーメンというのをご存じだろうか。

 かく言う私もあまり知らなかったので、詳しくは下記を参照されたい。

○ 竹岡ラーメン - Wikipedia

○  竹岡式ラーメンの本家「梅乃家」

 最近は、全国的にその名をとどろかせているラーメンらしく、私がよく読むグルメ系のネット情報でもひっかかってくることが多かったので興味を持っていたところであるのが竹岡式ラーメン

 竹岡って言えば、そう、千葉県では結構有名な鋸山のある久里浜からのフェリーが渡っている金谷のあたりから木更津方面に内房線に乗ると、確かに、竹岡駅ってあったよなぁくらいの知識だったわけだが・・・そこに全国に名をとどろかすラーメンがあるということで、行ってきてみたわけだよね、その本家的存在である梅乃家というラーメン屋さんに。

 休日の午後1時過ぎというゴールデンタイムに行ったからか、ものすごい行列。と言っても、都内の有名つけ麺店たる六厘舎ほどじゃないかなぁ。30分以上待ってどうやら入れたかなぁという感じだが、このような田舎でそんな行列があると言うこと自体驚きであることも事実。

 そして、厨房から外に何人ものおばさんが店員でいるわけだが、全員女性と言うことにちょっと驚きつつ、一生懸命待っていたわけで。

 席についてもしばらくは出てこない。二階もあるようだから、厨房を数人で回していてもなかなかおっつかないほどの繁盛ぶりはよく分かる。

 メニューはこんな感じ。

 私はチャーシュー麺で"やくみ"はなし。やくみが タマネギ というのがなかなか特徴的と聞いていたのだが、これは一緒に行った妻の方に任せた次第。妻はラーメンでやくみトッピングと言うことで。

 待ちに待ったチャーシュー麺。汁があふれるくらいで、おぼんにも汁がこぼれ、当然にテーブルにもついてしまうというくらいであるが、濃い醤油味。これでもかというくらいチャーシューがもりもり入っていて、これは大満足。

 ラーメンのおいしさを構成する3要素として、麺、スープ、チャーシューという分類で行くとすると、チャーシューは、うまいね、文句なく。少し塩分がきついかというきらいはあるものの、これだけの量が入って700円というのもすごいのだよね。

 スープはどうかというと、例えば、チャーシューと背脂スープでのインパクトでは高名なラーメン二郎系統と比すると、どうにもパンチがない。チャーシューを甘辛く煮付けた時の醤油系の汁を薄めたかなぁという感じさえ受ける部分がある。
 ただ、肉のパンチが相当なものなので、そこにスープのぎとぎと系が来るとなると脂質過多の恐れがある中、さっぱりした醤油系のスープはいいのかもしれない。

 麺は、あまりかなぁ・・・縮れ麺なんだけどね。後で調べてみると、近所の主婦が働きに来るため、質を一定にするため乾麺を用いているということで納得。

 だから、3要素の中ではチャーシューの一人勝ち独走状態のラーメンと言えよう。

 なかなか、面白いラーメンであったが、正直、食べるまで30分以上かかり、かなり辺鄙な土地なのでそこまで出かけてというほどの訴求力があるかというとはなはだ疑問かもしれないという程度であったことも事実。

 さて、ここからは私の推測であるが、竹岡というのは漁港である。夫が漁師で海に出ている間、妻たる主婦が寒い海から帰ってくる夫のためにラーメンを作りつつという賄い料理的側面が多く出ているラーメンなのじゃないだろうかと思うのだよね。であれば、あれほどのボリュームのチャーシューという、肉一本槍な感じのラーメンも納得がいく。
 漁師町のラーメンなんだなぁという理解をした次第で。

 ともあれ、なかなか面白い体験をしたなぁというわけで。