今日の一語り

しがない勤め人、大津 和行(かず)、のキーボードから紡ぎ出される日々語り

国家の罠みたいな物を感じる 〜株式投資に関して〜

 さて、昨日に引き続き、株について語ろう。
 株というのを一般人が気軽に買えるようになったのは、結構最近と言っても良いのではないだろうか。
 規制緩和の波で、証券取引の手数料がかなり安くなったということがあろう。

 一般人が気軽に株を買えるようになったまではいい。アッパークラスのものだけだというのでは夢がない。
 しかして、昨日語ったように、株というのが必然的に利殖的意味ではギャンブル以外何者でもないという事実を見るに、それを推奨するのはいかがなものだろう。
 競馬も競輪も、競艇も所管官庁があり、国家の規制を受けている。なぜならば、射幸心をあおるギャンブルだからだ。
 でもね、株だってその要素は十分にあるにもかかわらず、規制どころか、規制緩和。そこまではいいにしても・・・

 私が思うのは、税制である。

 みなさんはご存じだろうか、みなさんがきっと使っているであろう銀行預金の利息にはすべからく20%の税金がかかっていることを。その分引かれているわけだよね、自動的に。
 しかして、株の取引に関しては、その譲渡利益に関して、税率が10%くらいまで軽減されたり、その配当金に関してもそうだ。そのへんの税制は結構難しいから興味のある方はご自分でお調べいただきたいが、ともあれ、それは株の取引を一般人に推奨している政策があるということを示唆している。

 でもね、税率まで軽減してギャンブル的なものを推奨するというのはなんだかなぁと思わざるを得ない。そう、ギャンブルの胴元はそれに参加するカモが多ければ多いほど儲かるものだ。そんな意味で、無知な庶民が株というギャンブルにどんどん参加することにより誰が得をするのか?
 そのへんを考えると国家の罠めいたものを感じざるを得ない気がするがいかがだろうか。