妻と待ち合わせて飲みに行こうと思っているのだが、今の時間出立しているかもしれないとなると、非同期通信たるメッセージが良かろうと、メッセージを送ったら、すぐに返事が返ってきて、あれまだ家なん?
だったら同期通信でよかったじゃないか。
非同期通信、同期通信。なんか難しき用語と思うかもしれぬが、まざ、メールとかメッセージとか、すぐに読まなくても済むのが非同期通信。残るものね。音声通話は同期通信だ。繋がらなければ話せないからね。
こういうジャーゴンをどこで覚えたかって、仕事でってわけではない。通信設備の会社とかでは非常に重宝される工事担任者の資格を勉強し取得したからだ。学生時代にアナログ第3種という一番やさしい工事担任者資格をとった時にその辺の用語を覚えたが、その頃の非同期通信の主流は、メールではなく、ファックス。それで覚えたがね。
それから時が経ち、工事担任者の資格の中でも最高峰の資格にチャレンジして、AI•DD総合種という工事担任者最高峰の資格を3回受験して科目合格を積み重ねて取ったのが数年前。学生時代から20年とか経ってから取ったら、非同期通信の中身も大いに変わっていたよね。光ファイバーなんかも出てきていたし。
そんな感じで出世もしないけど、なんかいろんな知識を積み重ねたりしている。
ただ、そんな教養を積み重ねるより、社内政治に強くなり、ゴマスリもよし、蹴落としもよしで出世を目指した方がいいという考え方もあろうし、寄り道している場合じゃなかろう。それももっともだ。
今時の若者はどうも一直線に目的に向けて無駄なことはしたくない意識が非常に見える。
だから、人生の先輩たる我々への目も厳しく、あなたは私に何をしてくれるんですか?どうギブアンドテイクしてくれるんですか?そういう目で見てくる。
そうなるとうだつの上がらない私など歯牙にもかけられないんだけどね、今時の若者には。
まぁそれももっともかもしれない。こんな不況が遷延しいいことないところで無駄に寄り道している暇はない。寄らば大樹の陰。自分にギブしてくれそうな人だけを嗅ぎ分けていくのだろう。
ただ、負け惜しみかもしれないが、私は寄り道的教養は好きだし、その幅がある人と話すのは気持ちが良い。
妻もなんか、使えないけど、金にならないけど、広い教養を持っていたりする。
例えば日本の古代史みたいなこと。僕はとんと興味がないんだが、妻は詳しかったりするんで、たまに聞いたりする。推古天皇って女性だよね?とか。私の知らない教養を聞けるのは刺激的だ。
まぁ私がうだつが上がらないのは繰り返し語っている通りだし、その私を選んだ自体で妻の人生も終わっていそうなのだが、寄り道的教養を持ち寄って、回り道もたっぷりしている二人が中年から老年に向かっている次第。
まぁ前述の通り今時の若者達には歯牙にもかけられず、憐れみさえかけてもらえないだろう。
ただ、せめてもの自慢をさせてくれたまえ。工事担任者AI•DD総合種という工事担任者最高峰の資格は結構すごいんよ。
宅建持っているとかここでも資格のことをよく語るけど、寄り道的教養の跡が残せるから好きなんだよね。
うだつの上がらないオヤジの、ネットの隅っこで語る戯言でした。