今日の一語り

しがない勤め人、大津 和行(かず)、のキーボードから紡ぎ出される日々語り

ノーベル物理学賞と朝ドラ

 日本出身の米国プリンストン大の気象学者、真鍋淑郎氏のノーベル物理学賞受賞のニュースで沸き立っている。確かにエキサイティングだが一つ思うところが一つ。真鍋氏は今はアメリカ国籍、だからアメリカ人といえばアメリカ人なのではなかろうか。成人だと二重国籍ってできないと思うから。

 ともあれ、日本で大学まで出た日本発の頭脳へ与えられたわけだから喜ばしいことには違いない。

 

 さてこの受賞の画期的なところが真鍋氏本人が言っていたが、物理学本流ではない応用に位置する気象学の分野の専門家での受賞だったということだろう。

 それは正直すごいなと思う。

 物理学本流は私にも難しくてとてもじゃないが得意なんて言えないが、応用系は得意というわけではないが、知識を蓄える機会があった。電気工事士の資格を取るのにも電磁気系の物理学を学んだし。無線のアマ用プロ用両方の資格をたくさん持っているがそこでも電磁気系の知識は要した。ボイラーの資格も上級の資格まで受かってはいるし、冷凍三種などの高圧ガス関連の資格もあり、熱力学的な知識も学んだりした。危険物関連の最高峰資格の甲種危険物取扱者も持っているが、そこでも、熱力学的な知識は必要となった。

 純粋物理としての相対性理論とかになると難しくても、取りたい資格が物理学の知識を要することがあったということだったのだが。

 やはり、日本最初のノーベル賞受賞者湯川秀樹氏で、素粒子論だったと思うから、そのへんが純粋物理的においがするとすると、電磁気学とか熱力学とかは応用のにおいが強いだろう。工業的なものに直結するという点では。

 その点、今回の気象学、気象物理へのノーベル物理学賞というのは非常にユニークに思えるわけだよね。

 

 そこで思い出した。今の朝ドラ・・・「NHK連続テレビ小説『おかえりモネ』」が、まさしく気象学をテーマにしているではないかと。主人公の女性が気象予報士をとって、東日本大震災で被災した故郷の宮城県気仙沼で、昨今の異常気象から人々を守ろうとしている話。

 すごい慧眼だよね、NHKよさすがと言いたい。

 

 気象学の大家がノーベル賞受賞と言うことを知らない中で、このテーマで朝ドラを始めるとは、たまたまとは言え大ヒットだよね。

 

 気象学、実は私も少しく興味があって、中学生の頃なんかは授業で習って面白くなって、ラジオを聞きながら天気図を書くことをしたこともある。今でも書けるんじゃないかな。あと、最近は大学での気象学の講義を聴いたりして単位も取ったりしたけど(^-^)

 

 そんな気象好きからしても、今回の気象学でのノーベル物理学賞受賞と朝ドラが気象学テーマだったことはとても面白く感じた次第。