最近はネットで動画が見れるわけで・・・版権が切れたという感じかな・・・名作映画(モノクロ映画が多い・・)は無料で見れたりして・・・そういう映画も大好きな私にとってはすごくうれしい。
「真昼の決闘」
僕のもっとも好きな映画の一つだ。
それこそこの映画に出逢った中学生時代から何度・何十度見返したかわからないが・・・今見ても、ワクワク出来るし、励まされるし、生きていこうという気持ちになれる。
ネットの動画で無料配信されていて・・・全部見る時間はないが、もう何十回も見た映画、かいつまんで見ても、全然楽しめる。
(以下ネタばれ)
昔、逮捕した悪党が、釈放され、子分を引き連れお礼参りに帰ってくる報が、新婚ほやほやの保安官が待つ。
逃げればいいのだが、逃げてもまむしのように食らいついて来るであろうその悪党には逃げは根本的な解決にならないと考えた保安官は残ることを選ぶ。
悪党どもの巣窟であった町を救った保安官・・・その平和の恩恵に安住している町の人々に助力を仰ぐが、みんな自分の命惜しさに、保安官に助力しようとしない。
保安官は結局、一人で悪党どもと対峙することになってしまう。
手負いの身になりながらも、悪党に打ち勝った保安官・・・最後にはバッチを町の人々の前で投げ捨て、にらみつけて去る。
まぁ、西部劇の不朽の名作という位置にあるが、単純な勧善懲悪の西部劇ではない。悪党やられて万々歳というだけではないのだ。そこには人間のエゴや、孤独の悲しみ・怒りというものが見事に描きこまれている。
この映画の監督、フレッド・ジンネマンがレッドパージにあった監督だということを顧みれば・・・なるほどぉと思えるのだが・・・
昔は、悪党をやっつけるという爽快感でワクワクしたものだが、今では、その孤独に打ち勝っていく主人公にすごく共感する。
がんばろう、今日も生きていこうという気持ちになれるのだ。
僕にとっても不朽の名作に違いない映画だ。