今日の一語り

しがない勤め人、大津 和行(かず)、のキーボードから紡ぎ出される日々語り

今そこにある戦争


 昨日、卵を買いに走ったんだよね。


 物価の優等生と言われた卵も昨今の物価高騰のあおりから高くなってきている。10個入りで、200円を超すこともざらだ。以前は、特売で100円程度で売られることも珍しくなかったにもかかわらず。


 卵が切れていたので、買いたかったところ、昨日は平日ながら休む機会に恵まれたのは昨日語った通りだが、単に街場に出てドーナツ食べて、遊びほうけていてはだめだろう、少しは役に立つことをと、スーパーの夕方からのセールで卵10個が100円ちょっとで売り出されることを広告で知り買いに走ったのだ。限定数だから、ちょうどその開始時刻くらいに行った次第だが、これはいかにというくらいの行列ができていたのだ。


 みながみな卵狙いなわけね。それで、1人一パック限定だったから、店員がいてさ、一パックずつ渡してくれるわけ。


 まさに戦争だよね。卵を求める戦争。


 戦争というのが大げさならば、例えば、戦時の物資窮乏における配給風景に近いものを感じたわけで。まさに15分くらいで売り切れていたよ。


 平日の夕方だから通常の勤め人は来れる時間帯ではない。にもかかわらずその勢いである。


 これぞ今そこにある戦争ではないか。


 特売のたびに、特売に走るのは私のことが多いのだが、戦争的な狂乱に巻き込まれながら、貧乏人の生活は続くのである。