今日の一語り

しがない勤め人、大津 和行(かず)、のキーボードから紡ぎ出される日々語り

本格的盛岡冷麺を食す

 さて、今回の三陸旅では岩手県の県庁所在地たる盛岡を起点になるわけだ。
 盛岡を代表する食と言えば冷麺。冷麺と言えば盛岡という感さえ漂う部分がある。
 私は東北は宮城県の仙台で青春時代を過ごしたことから、岩手県はお隣の県であるし、冷麺の存在は知っていたが、灯台もと暗しと言おうか、仙台にいた頃は真っ正面から食べたことはなかったんではないかなぁ。

 その後も、冷麺を真っ正面から食べる機会はさほどなく・・・言ってみれば、数年前に韓国に2度渡った時に本場系の冷麺を食べたのが一番印象深い冷麺体験だったような気がする。
 (その時の旅行記: 2度目のソウル 2003 冬
 韓国で食べた冷麺がビビン麺のような感じの汁気の少ないものであったが、盛岡冷麺は汁気が多いものである感じとは聞いていたし、スーパーなどで買って食べる冷麺のスープもそうなっていたりするので想像はついていた。また、盛岡冷麺の有名店として関東に初めて進出してきたという「ぴょんぴょん舎」の神奈川県は川崎でのお店にも行ったことがあって、そこで食べたりもしたのだが、あぁ、こういうものなのかなぁという思いが残ったのみであった(川崎のぴょんぴょん舎はフードコート内の一角にあるのでどうも雰囲気的には落ち着いて味わうという感じにはならなかったので)。

 盛岡冷麺の生い立ちはこちらに詳しい→盛岡冷麺 - Wikipedia

 要は、真っ正面から本格的な盛岡冷麺に挑んだことがなかったので、今回は盛岡に立ち寄る機会を得たので、ぜひにと行った次第。

 前述の「ぴょんぴょん舎」の本店はちょっと盛岡駅からは離れているので、駅前店があったのでそちらへ。いざ、本場盛岡で冷麺をば・・・

 いやいやいや、まじにうまかったですわ。なるほど、これは全国的に有名になるのもわかるという感じでした。川崎の支店より美味しく感じたのはやはり調理する側も熟練しているからでしょうか。

 ついでに焼肉と、ご飯も一人前分頂いたりしましたが、周りを見るとディナー時ではありましたが、冷麺だけのお客さんもけっこういる感じで、そのへんもこころよく受け入れている店の姿勢にとても好感が持てた次第で。テーブル自体はまるっきり焼肉屋さん的なので、冷麺のみというお客さんが利益率が高いわけではないのは自明であるにもかかわらず配慮があってとても良い感じ。

 駅のすぐそばにこんな名店があるとは、地方都市の良さってそういうところにあるんですよね。私も地方都市住まいも長かったのでよく分かります。いろいろなものが集約的にあるのでいいのですよね。

 ということで、盛岡冷麺、素晴らしく堪能させて頂いた次第で。