2015年4月16日の日記です。
映画「パラノーマン ブライス・ホローの謎」@ぴあ映画生活 を見た。
アメリカのアニメなのだが・・・なるほど、アニメの技術もアメリカ的でそれなりに見応えはあるが、特にストーリーに感銘を受けた。
アメリカというのは、ある意味挫折のないという思いが強い国であると思う(もちろん、挫折はないことはないにしても、アメリカンドリームに代表される成功体験がクローズアップされる価値観が支配的と思っている)。
だから、内省的・反省的な・・・言わば湿っぽいストーリーは伝統的にあまりなかったと思うのだ。
ヨーロッパ、大陸系の映画は言わば哲学的・思索的で、その意味でとても湿っぽく感じるのと対称的に思ってきた。
しかして、このアニメのストーリーはかなり内省的で、過去の過ちを振り返り反省しながら、マイノリティである異端者を受容しようというストーリーでとてもいいストーリーだなぁと思ったのだ。
最終的にはそのようなストーリー構成でありながら、湿りきらず、笑えるストーリーに感じられるのがこの映画の秀逸さに思えたのだよね。