さて、私は東京で生まれ育ったわけだが、関東だと醤油ラーメンが本当に醤油色をしてあっさりしているのが特徴であるが、北海道に渡り札幌で食べた醤油ラーメンはどうもそうではないことに気づいていた。
正直言うと、本土出身の人間(北海道では、本州のことを本土と言うことがある)にとって、札幌ラーメンの味噌と醤油の区別が色からは分からなかったほどなのだ。
さて、最近、札幌ラーメンを自作しようと研究している中で、なるほどと得心がいったのだ。
そう、札幌ラーメン風に醤油ラーメンを自作してみて分かったわけで。
私が作った札幌醤油ラーメンである。味噌みたいな色になっているが、味は立派に醤油である。
そう、札幌ラーメンは野菜と一緒にスープと麺を煮込む。その上でラードを溶かし上に膜を張ることにより熱々を保つのだ。
そのように煮込むことにより醤油も澄んだ色ではなく、スープの出汁とミックスされて、このような色になるのだ。
ここまで作ってみて、醤油色が濁ることなど、いろいろ得心がいった。
そしてなにより、札幌ラーメンというのがとても美味しいものだということを再認識。それが一番得心のいったことだろうか。
こう寒くなってくるとやっぱりラーメンがうまい。そして、熱々のラーメンを食べなければ寒い道を歩く気にならなかった北海道を思い出す。