今日の一語り

しがない勤め人、大津 和行(かず)、のキーボードから紡ぎ出される日々語り

忘れ得ぬ思い出、新潟山北の岩牡蠣

2015年4月30日の日記です。
 小さな旅というのは、日常と同化しがちである。千葉県は房総半島にはよく行くわけだが、頻繁に行くと、買って帰ってくるのが直売所で買った野菜となるとそれは日常に戻る家での食材というわけで日常と混同してしまう。その混同もあるし、頻繁に行っていることから、個別の思い出として残りにくい。ちょっと遠い買い物ということにもなりかねない。

 しかして、今年の2月には沖縄に行き、昨夏には新潟に行った。こうなると、そちらから日常食材を買ってくるでもなく、生鮮食品を持って帰れるわけではないという物理的限界もあることから日常との混同はあまり起こらず、思い出として残っていくところがある。
 先日の新潟旅は、新潟県は村上地方を回ってきたのだが、その中でも北の方・・・笹川流れという天然記念物にもなっているきれいな白い海岸を見に行ったわけだが・・・
 そのへんはもともと山北町という町だったらしい。今は村上市に併合されて、村上市山北ということになっているが。
 私の住む神奈川県にも字では同じの山北町というのはあるのが面白い。お茶の産地だったり、丹沢湖があったり、緑豊かなところで大好きなのだが、新潟の山北は、海岸沿い。砂浜が多いところ。

 新潟の山北町は読みが「さんぽくまち」、神奈川のは「やまきたまち」・・・読みは全然違うということも後で調べて分かって面白い。

 などと雑学的なこと語りながらも、新潟の山北地方の名産が、岩牡蠣であり、そのうまさの忘れ得ぬところを語りたい。
 岩牡蠣とは、私が語るよりも、各地の魚市場で魚介類を食べ歩いてWEB上に図鑑まで作ってしまっている ぼうずコンニャク 氏の下記リンクを参照された方がより詳しく分かるだろう。
 
イワガキ 市場魚貝類図鑑

 牡蠣というと冬の食べ物ということで、よく鮮度が保たれていないと当たってしまうかなという危惧さえ持ってしまう繊細な食材と思われがちだが、岩牡蠣に関しては、春から夏が旬で、昨夏の新潟旅行でも真夏の旅ながら、岩牡蠣を生で賞味し得たのである。

 新潟の山北地方は昔からの岩牡蠣の産地とのことで、そこでかような生の岩牡蠣を食べたのだが、本当に美味しかったのである。
 いやいや、食べでのある生牡蠣というのはなかなかに希有なものと思うし、それを伝統的な産地で食べられたというのもよき思い出である。