今日の一語り

しがない勤め人、大津 和行(かず)、のキーボードから紡ぎ出される日々語り

家、ついて行ってイイですか? で見た感動的な話

 まぁ、かねてよりここでもよく語っているが、私の大好きなテレビ番組はテレビ東京系でやっている「家、ついて行ってイイですか?」である。

 ただ、この番組は必ずしも妻と一緒に楽しめない番組ではある。つまり、妻が一緒になかなか見てくれない番組

 やはり妻が一緒に見てくれない私の好きな番組として、日曜日の午後のフジテレビ系列の「ザ・ノンフィクション」がある。こちらはもっと妻が一緒に見てくれない。

 結局どちらも重い現実の機微諫を直視する番組だからして、それと直面するのは、自分の現実においてだけで十分。テレビ視聴においてまで他人のそれを追体験しなくても良いじゃないかというのが妻の思い。

 私は、現実の厳しさというものそのものに興味があるのだろうか、週日の現実の厳しさへの予行演習なのだろうか、それを見たくなる。

 その趣向の違いはどちらが正解と言うこともなかろうから、これらの番組は録画していたものを私が勝手に見ているという次第なのだが、「ザ・ノンフィクション」の方はまず妻は興味を持たないし、私も重すぎてタイトルによっては見なかったりするんだが、「家、ついて行ってイイですか?」に関しては、私は必ず見る。

 その違いは、「ザ・ノンフィクション」の方はわざわざ重い現実を探り掘り出して映像化しているのに比して、「家、ついて行ってイイですか?」に関しては、路上でつかまえた人のおうちにお邪魔して取材しているわけで、採用される話は重かったりする話なんだが、敢えて重い現実に突っ込んでいくわけでもないから、一放映につき何話かあるわけで、さ、次はどんな話かな?とか楽しみにできる部分で、タイトルで見ないということはない感じだ。

 そんな感じで例の通り私が「家、ついて行ってイイですか?」を見ていたらね、妻も興味を持って見てきたのが先週の回だ。www.tv-tokyo.co.jp

 もちろん、例によって重い話も多かったわけだが、いい話も多かった。

 中でも非常に感銘を受けたのが、「超グルメカップル」と表題にされているカップルの話。

 東京は上野のビアフェスタで声をかけた40代バツイチカップルで、食べることが大水で、ふくよかな二人で、互いの離婚理由が食生活の不一致が原因という共通項があるという話。

 男性の方は食べるのが好きで、100キロは超える巨漢だが、元妻にはもっと食べたらと勧めたら、ダイエットしている私に何言っているのと激高された経験あり。

 女性の方もふくよかな女性なのだが、「そんなに食べるの?」と言われるので、デート後に自分でファーストフード店に言って補食していた経験があって離婚の一因になったとのこと。その二人が出会って、女性が「お腹いっぱいになった?」と聞いてくれる今の男性に出会えて、「もっと食べても良いですか?」と言えることに喜びを感じているのを涙ながらに語っていた。

 

 本当に感動した。

 

 そうなんだよね、食べるというのは人間の生きることへの本当に基本的な動作だからそこで合わないときついよね。

 

 私はここで毎日のように愛妻弁当を出して語っているが、食の趣味がほぼ合致しているのは非常に助かる。

 そしてそれって、すごく良いことだったんだと再認識できて良かった。

 そんなことを思った次第。