今日の一語り

しがない勤め人、大津 和行(かず)、のキーボードから紡ぎ出される日々語り

暗さがあるドラマはなかなかよい


 私はNHK制作のドラマが大好きなのだが・・・それはなぜかというと、重いテーマを逃げずにがっぷりよつに構えて表現しようとしている場合が多いことに起因する。


 そういう重いテーマだと・・・「暗い」ということになりがちだ。


 民放だと・・・視聴率を取らねば営利に関わるということだろうか、やはり、そういう「暗い」ドラマははやらないようだ。むやみに明るいドラマが多くなりがちだ。そういうのも見ていて楽しいと言えば楽しいが、何も残らない感が強い。そのドラマを見て何かを考えるということがないからだろう。


 妻が好きなので、今日はドラマ「Dr.コトー診療所」を一緒に見ていた。


 きっちり見たのは今日は初めてと言っても良いのだが・・なるほど、これはきちんと「暗さ」を受け止めた、いいドラマだ。


 末期ガン患者が治ったという明るい話題だが、そこで主人公は・・・末期とは、誰が決めるのか?と悩む。


 主人公を演じるのは吉岡秀隆。寅さんファンでは、満男役で有名だ。満男の時も、そりゃ幼少時は無邪気な少年を演じていたが、青年期の満男はなんか悩んでいた。まぁ、その後の彼の出世作である「北の国から」シリーズでも・・・いつも影のある、暗さを受け止める俳優で居続けている・・・。なかなかの名優なのかもしれないなと感じている。少なくとも、コトー役としては非常にすばらしいキャスティングと言える。


 いいドラマだね。