今日の一語り

しがない勤め人、大津 和行(かず)、のキーボードから紡ぎ出される日々語り

映画「わたしは、ダニエル・ブレイク」を見た

 さて、最近は寒いこともあり家で動画で見ていようという日も多い。YouTubeの動画を見ていても結構楽しいのだが、もうちょっと歯ごたえのあるきちんとした首長に接したいときは、最近は便利なもので動画配信サービスで映画を見たりできるからね。

 先に語ったように、それもあまり長くない方が好ましいということでそういうセレクトをしてみたり。

 今回見たのはこちら

eiga.com

 イギリスの福祉制度を批判的に描写した映画と言えようか。

 イギリスというのは、本当に貧困をよく描き込む映画が多い。

 かつては大英帝国として栄華を誇った国ながら凋落が激しいと言うこともあろうか、また、イギリスの炭鉱が閉山して失業者があふれる話しとかはよく出てくる。

 かつて私はかように語っている。 small-editor.hatenadiary.jp

  もう13年も前の語りであるが、イギリスの閉山した炭鉱町の貧困を描いた映画として「フル・モンティ」とか「ブラス!」とか「リトルダンサー」を見たと語っている。

 それらも、非常に暗い。失業者達が仕事がないことに煩悶している様は見ていられないくらいだ。

(以下ネタバレあり)

 しかし、まぁ、いずれも明るく終わる。だから良いと言えば良かった。

 例えば、「フル・モンティ」は失業でくすぶっていた炭鉱男がヌードダンスをして一発当てる話しだし・・・明るいよね。

 しかして、この「わたしは、ダニエル・ブレイク」は徹頭徹尾暗い。最後までいいことがない。

  社会風刺映画としては名作だし、問題指摘もよく分かった。

  こういう映画はきついけどいい映画だと思う。下手に大団円に持っていかないところも。

 日本は、イギリスをまねて議院内閣制を取っている。また、炭鉱町が閉山しての失業騒ぎも日本でもあったから非常に共通している部分が多いなと思うところで、日本人にとっても非常に示唆的な映画だったのではなかろうか。

  これは名画と言って全く差し支えないだろうなとは思う。しかし、気分によっては見てはいけないものかも知れない。