今日の一語り

しがない勤め人、大津 和行(かず)、のキーボードから紡ぎ出される日々語り

昭和な展開がホッとできるドラマであったテレ東「蛇蝎のごとく」

この前、テレ東で放映されていた「蛇蝎のごとく」というテレビドラマを見込んでしまった今日である。

CM込みで2時間超のドラマであるからしてよほど暇でなければみられないものであるが、今日は一日大雨降りでありなんとなく家にいたし、見ようという気分にもなったため。

あと、朝日新聞でこのドラマがひとつフィーチャーされていたこともあり、最近は忙しく暇な時間もないため、こういい長時間ドラマは見ていなかったのだが、たまにはと思って 録画しておいたのだ。

なんか、結構おもしろかった。あらすじで言えば、娘が不倫していたのを知った親は激昂するものの、その激昂していた父親の方もちょっと浮気っぽいのをしていた感じ。

蛇蝎のごとくってタイトルからすると、「ヘビ」とか「サソリ」とかおどろしいイメージの語を使っているが、まぁ、不倫とか浮気とかってのが今ではさほど驚かれるものではなく、最近のドラマではもっと過激なテーマが扱われているのを見るに、そこまで重苦しくはないなぁという印象。そして、最終的に円満解決に至るところが、40を迎えんとしている私のような世代には、重いテーマではあるもののホッとできる展開でなんか退屈しないドラマだった。

石原さとみさんとか、黒木瞳さんとかなか現代風のアクターを使っている割に、なんか展開が昭和的だなぁと思って、調べてみると、向田邦子さん原作のドラマらしい。
そして、元はNHKで放映されていたドラマのリメイクらしい。

なるほど、僕のような中年にとってホッとできることが得心がいった次第。

浮気・不倫という、やっぱり重大なことでも最近は当たり前のように扱われているし、略奪婚なんて言葉も当たり前のようになってきているが、昭和な時代ではそれはだめなことだったし、そんなテーマでも救いを与えている本作のような昭和的ストーリーはやはりいい。

昭和な人間ではあるんだよね。無理して若い人たちにあわせても疲れるだけだよね、と思う中年な私である。