今日の一語り

しがない勤め人、大津 和行(かず)、のキーボードから紡ぎ出される日々語り

小説「その日のまえに」を読んだ

 2017年3月15日の日記です。
 高熱を出して臥せっている時、そこまで苦しまない療養の場合は、眠れるんだけど、そこまでの高熱だと眠るに眠れない。でもって、本でも読もうかと思っても読めないという重層的な苦しみだったりするので、ろくろく本も読めなかったのだが・・・
 まぁ、少し読めたのがこの本。
 

その日のまえに (文春文庫)

その日のまえに (文春文庫)

 重松清ものは友人の紹介で10年前くらいまでえらくはまっていたが・・・最近はあまり読んでいなかったが、電子書籍で買っていたので、読んだ。
 病んでいると、電子書籍でも、専用リーダーのやさしい文字がようやっと読めるくらい。

 この小説の中のこの話が本当に泣ける話であった。

 一つ一つの短編をエピローグでつなぎ合わせる手法。僕が大好きな作家、井上ひさしさんの「十二人の手紙」で使われた手法とよく似ている。
 だから、なんか換骨奪胎な気もしたし新鮮味はないものの、重松さんらしい文体だなと思った次第。