「後悔先に立たず」ということわざはよく言ったものだ。
かつて北海道に住んでいたことがある。
北海道民は本州のことを内地と呼んだりするが、内地の人間である私にとっては北海道の寒さはことに厳しかったことは記憶していて、最近のコロナ禍で北海道が大変なことになっていることを知るに、他人事には思えぬ気分ではある。
北海道は、その厳しい自然と引き替えに、魅力的な場所である。本州ではなかなか味わえない海産物、農産物、畜産物がたくさんあったりする。食いしん坊の私にはそれは魅力だった。
旅行者であれば、短い旅程でいろいろ体験し尽くそうとするから北海道の魅力を味わい尽くそうと貪欲にむさぼるがごとく観光するのであろうが、住んでいた私などは結構漫然と生きてしまった部分もある。もちろん、本土にいては体験し得ない色々なことは体験できたが、旅行者のように密度濃く北海道の魅力を吸い尽くせたかというとそうでもなかろう。生活者であったから。
例えば、北海道では当たり前のようにあったジンギスカン。内地ではなんかちょっと高級品的なものであるが、もっと食べておけば良かった・・・みたいな後悔。それが、あぁ、「後悔先に立たず」とはよく言ったものだと思う所以。
そんな後悔があるから、北海道にゆかりのあるセイコーマートを本土で見つけたりすると狂喜乱舞して買物をしたりするんだろうな。
とまれ、最近、ディスカウントストアでゆるゆるとみていたら・・・すごく安く売られていた。
小樽にある共栄食肉株式会社の運が焼肉シリーズ ラムジンギスカン。3パックで1,000円行かなかったからえらいお得に思えた。
北海道にいた時はサッポロビール園で、味の付いていないラム肉を焼いて焼肉のようにタレを付けて食べてビールで流し込むということをよくしていたものだが、当時は味付きのジンギスカンのうまさをそこまで知らなかった。若さゆえの経験不足ゆえと言えばそうなのだろうかね。
今は味付きのジンギスカンが大好き。
妻もジンギスカンは大好きだし、羊肉は牛豚鶏ほど健康負荷のかからない肉のようなので中年の私たちにはいいのだ。野菜を妻がバリバリ切ってくれたので、それで、炒めて食べてみた。うまい。
要するに、ジンギスカンって漬けてあるタレがうまいんだよね。この共栄食肉株式会社のものは結構うまい。
北海道でしておきたかった後悔、それをこちらでもできるんだなと思えてよかった。
共栄食肉、調べてみたら・・・
今回のコロナ禍で、関連会社通じて運営していた寿司・焼肉バイキングのレストランが一時閉店になったりして大変だったようだ。今回のディスカウント店でのこの商品の特売が反れと関連しているのかも知れないが・・・がんばって欲しいところだ。