2020年7月に出た文庫だから新しいのかな。最近、お酒を飲むことが楽しみにもなってきているので、面白そうなので、読んでみた。
ひとり酒の時間イイネ! 東海林さだお 大和書房
案の定面白かった。
とにかく、ビールがうまいということが強調されていて、そして、そのビールは冷えているに限ると強調され、それに合うつまみの話とかが多くある。
読んでいると、とにかくビールが飲みたくなる。それくらいビールの美味しさが神格化されている感じだ。
飲み方の作法や、つまみ、すべてが昭和的。その点は昭和生まれの私としては大いに共感ができる。
先日、この本について言及した。まだ読了していなかったが。
東海林さだおさんと椎名誠さんの対談で、椎名さんがスコットランドのアイラ島でそこの特産の牡蠣にアイラモルトのボウモアをかけて食べている様子が描かれていて、すごくうまそうだったんで、そういう風に牡蠣にボウモアをかけて食べられた次第だが・・・
こんな感じで、瓶ビールと揚げ物とか食べたくなる感じの本だった。
私自身は、ビールは好きだが、そこまでビール信奉ではなかったが、なんか昭和ってビール信奉なのかなって思ってみたり。
いろいろ教えられるところ多々あったのだが、著者の東海林さだお氏はアイリッシュパブとかで出てくるフィッシュアンドチップスはあまり食べたことがないようで、それをアイリッシュパブに食べに行く描写などがあったので、ほほえましく思った。
私はアイリッシュパブでも食べたことがあるし、自分で釣った魚とか市場で仕入れたタラとかで、自作しているくらいだし、モルトビネガーも手に入れて家でできているところだったから。
ともあれ、本書は読了した。徹頭徹尾ビール賛歌になっているのは、首尾一貫しているなと感心さえした次第。面白かった。