今日の一語り

しがない勤め人、大津 和行(かず)、のキーボードから紡ぎ出される日々語り

洋書は訳者によって随分印象が違うものだね オーヘンリーの著作を読み返して見て

子どもの頃、勉強するべしと父の書斎に机を置かれていた。

まぁ、勉強もするにはしたが、父の膨大な書架にある本を読んでいたりした。

受験勉強のような実学的なことも役には立っているが、図書館顔負けの父の書架からの読書で身につけた教養は今でも自分の基礎としてあるんじゃないかと思っている。

そうでもなければ文学作品を進んで読むってことはなかっただろうから。

 

中でも気に入っていたのが、短編小説の名手、オーヘンリーの作品。ストーリー的にわかりやすかったからなんだろうね。あと、洋の東西を問わず短編小説は好きだから。

 

働き始めて四半世紀を超えるが、実学的なことは読書すれど、なかなか文学作品を読むこともなく来てしまったので、改めて、大好きなオーヘンリーを読み返そうと思って図書館から借りてきた。

 

新潮文庫の大久保康雄訳が代表だと聞いて次の3冊を読み込んだんだけどね。

 

 

なるほど覚えているような、でもこれだったっけかな?難しいストーリーは難しいので、そっかぁと読了。何週間もかけてね。

 

新潮文庫だけではなかろうと、岩波文庫のものも借りて見て読んでみた。

あ、これこれ、話を全て覚えているくらい。題名を見ただけで思い出せて次の言い回しもわかるくらい。

若き頃、読み込んだんだけどねのはこれだったか。大津栄一郎訳。

 

訳者によって随分印象が変わるものだなという発見がありつつ、昔懐かしい文章をまた読めてうれしかった次第。

今週のお題「大発見」