今日の一語り

しがない勤め人、大津 和行(かず)、のキーボードから紡ぎ出される日々語り

私の仕事

 私の今携わっている仕事は、誰が見たって明らかに世のため人のためになる意義深い仕事ながら3K仕事で希望する人はほとんどなく出世コースとは無縁と思われている仕事なんだ。誰もやりたがらないけれども誰かがやらなければならない仕事・・・そういう仕事は世の中にはある。

 もちろん、普段はその意義を胸に、がんばっている。あっちこっち飛び回ってね。

 でも、ふと気弱になることもある。疲れる汚れ仕事ながら、認められることは少ない・・・。

 そのような時、思い出す映画のワンシーンがある。
 「突入せよ!「あさま山荘」事件」で、役所広司扮する主役が叫ぶシーンがある。大体次のような感じである(記憶に基づくので多少の誤謬はご容赦を)
 浅間山荘事件で犯人達の銃口にさらされながら戦う機動隊員達の中で叫ぶ主役
 「おれたち機動隊の危険手当はいくらだか知っているか?1○0円だ。農林水産省技官の牛の種付け時の危険手当は210円だ。おれらの危険さは牛に蹴られるよりも低いって思われているんだ!!」

 なんか機動隊もとても切ない仕事だなぁと思ったのだが、今の私の仕事もこの叫びに共通する感覚はある。
 
 意義としてはすごく誇れる仕事でありながら、そしてそれを自覚してがんばりながらも、なんだかなぁ感覚を捨てきれない。そんな迷いがいまだに私の胸にあるのが正直なところだ。
 
 ということを同じ仕事の同僚に話したら「何言っているんだ、これより自慢できる仕事が他にあるか?」と叱咤されてしまった。

 なるほど、その通りだろう・・・周囲の思惑なんてどうでもいい。自他共に誇れる仕事には違いないのだから。すぐには捨て切れないかもしれないが、迷いは消し去っていこう。

 私が振られたのだってその迷いを見透かされたことにまったく関係ないというわけではないだろう。