日経おとなのOFF という雑誌を背伸びして買ったことが独身時代何度かあった。
この雑誌の性質を端的に私が要約すると、要はお金のかかる遊び=おとなの遊び という位置付けにおいて特集なりを組んでいく、おとな=金銭的余裕 というくくりでまとめられた雑誌だったような気がするが、まぁ、独身時代でお金に多少の余裕があったのでそんな雑誌も買ってみたが、30代のいっぱしの大人になったつもりだが、ぜんぜんそのターゲットに目されているような「おとな」にはなり得ず、また、結婚もしてお金に余裕もなくなり、ま、今ではほとんど読んでいない。
さて、それはともあれ、今回は「OFF」という言葉に着目したい。この雑誌でも当然のように「OFF」というのは、仕事のある日を「ON」、そうでない休日を「OFF」と定義付けているわけだが、ONとOFFという英語の語感からは明らかに対称的な意味合いも含まれる。
あくまでONが主役で、とてもポジティブな語感であるのに比し、OFFはその裏役的に、ONを充実させるためのOFFというネガティブイメージがあるわけである。
確かに金銭的な意味では、OFFは何も生み出さないのに比して、ONは給料なりの経済的価値を生み出す点では、ONがポジティブイメージであることには異論はない。
でもね、みなさん。
心理的にはいかがですか?
ONの時って楽しいですか?仕事楽しいですか?日曜日の午後は明日からの仕事を思ってウキウキですか?
そう考えると、ONの時間はつらかったり、ストレスたまったり、ポジティブとばかりは言えず、どちらかと言えばその語感とは反対にネガティブな感覚になっていたりしませんか?
だから、私なんかも、仕事に行く時は結構決まりきった服で、別におしゃれなんかしないんだけど、休日になるとちょっとお洒落をしてみようかなんてなってしまうんだよね。
そんなわけで、ONとOFFって、経済的視点から見るのと、心理的視点から見るのとまったく対称的なものだよなぁとか感じてみた今日。