今クールのドラマもいよいよ佳境、最終回を迎えてきているものが多々ある。一昨日見た「ありふれた奇跡」も来週で仕舞いで、やはりいよよ佳境という展開であったが、今日はまさに「銭ゲバ」の最終回。
楽しみに見てきたこのドラマだが・・・最終回はきわめつけに痛かった。その訴えが痛かったのだ。
ダイナマイトを巻き付けて死を覚悟している主人公、その場面と平行して、 貧乏でなければどうなったのか、幸せそうな主人公とその周囲の人物、そんな仮想のストーリーが展開される。
そこから感じられる訴えは「お金は人を狂わせる」・・・そして、「お金がありすぎてもよくないしなさ過ぎてもよくない」という、単に聞くとしごく当たり前ではあるが、深い訴えが導き出されてくる。
ストーリーが進んで行くに連れ何が善で何が悪なのかよく分からなくなってくるのだ。お金を儲けるのは善なのか、それは、貧乏人をつくり出す悪なのか・・・それすらもどちらなのか分からなくなってくる鋭い問題提起を放ってこのドラマは終わっていく。
とても深い訴えを残したドラマだな、近年に類を見ないくらいインパクトのあったドラマだなと思いながらの結末であった。深いドラマだったと思う。
人生、お金があった方がいいですか?
そんな問いを放ってきているように感じたのだ。