今日の一語り

しがない勤め人、大津 和行(かず)、のキーボードから紡ぎ出される日々語り

いきなり冷める


 まぁ、NHK朝ドラ、先週終わってしまった「つばさ」が良すぎたので、今週から始まっている「ウェルかめ」は全然見ていなかったが、今日、たまたま見てみた。


 主人公は、なんか女の子がビッグな編集長を目指す物語のようだけど、主人公があこがれる星野知子さんが演じるビッグな編集長が幼少の主人公の女の子に


 「夢はかなえるものよ」


 と言っていたところで、いきなり冷める。


 もう、こう中年になってくると、夢なんて捨てなきゃ生きていけないし、弁護士なり公認会計士なり、ミュージシャンでも作家でもいいんだけどさ、そういう果てしない夢に向かってずーっとしがみついているとなかなか私生活の充実も望み得ないから、適当に折り合いつけてやっていくわけじゃない。


 だから、そんな歯の浮くような、若さというなにもないけど可能性だけは秘めた存在に無責任に投げかけられる言葉を言ってしまうところがちょっと今回の朝ドラの悪いところに思えた。それで冷めたんだよね。


 今後、この ウェルかめ どっかでまた興味持つかもしれないが、当分冷めてしまった感じだ。


 ほら、松嶋菜々子さんが演じた朝ドラで「ひまわり」ってあったけど、あれも、松嶋菜々子さん演じる女の子があっけらかんとけっこうすぐに司法試験に受かってしまうドラマで、あのころは私も若かったからそこまで腹立たなかったけど、お気楽すぎて冷めるストーリー立てに感じたよ。


 あんまり、気軽にお気楽な夢って語っちゃだめだよと感じるわけで。