今日の一語り

しがない勤め人、大津 和行(かず)、のキーボードから紡ぎ出される日々語り

NHK朝ドラ「ごちそうさん」がよい

 先日、NHK朝ドラ「あまちゃん」が終わってしまって喪失感にひたる状況を「あまレス現象」と称するとのことだが、私もほかならぬひとりであったわけだ。

 こういう気に入ったドラマの後の喪失感はひさびさであった。昔、ドラマをよく見ていた頃はそういうことがよくあったが、最近はドラマはあまり見る時間を作れないから。その障害を越えてのめりこませた「あまちゃん」はすごいわけだが。

 「あまちゃん」に続くNHK連続テレビ小説「ごちそうさん」はあまり期待していなかったし、最近まで見ていなかったのだが、最近何の気なしに見始めたら・・・これが結構面白い。

 大正ロマンの時代背景がまず好きじゃなかったのが見なかった大きな理由だ。その後に戦争が来てしまい、苦しい場面が出てくるからという理由は私よりも妻がそういう考え方を持っていたが、私もその考え方にある程度同調できるので、見てこなかったのだが、見てみたら面白い。

 なぜか?

 思うに、大正時代とかは今のように色々なことが完成された上での成熟を通り越して爛熟して落ちてきている感じがないということだろうか。

 主人公の女学生は、料理に邁進しているわけだが、今であれば、料理と言っても、中華もあるしフレンチもある、デザートもパティシエとして分化した専門家になっているからして、専門特化されすぎていて、どうもとっつきが悪い。まずは、専門家になるために専門の学校へとかなるが、もっととっつきやすくて、思い立ってがんばれるのが大正時代であったのだろう。そんな感じが朝のドラマに心地よい。現代はあきらめから入らざるを得ないが、この頃は夢があったと言えようか。

 その相手役の、大学生(帝大生なのかな?)も、建築を志しているようだが、今の建築学は高度に専門分化されてしまっているが、この頃は、都市造りを位置から考えられる気風があって、これも大正時代ならではだなと思った次第。

 現代を背景に、こういう明るさを持ったドラマはなかなか作りにくいのであって、その意味では大正時代を背景にしている今見始めた「ごちそうさん」はなかなかによいのではないかと思う次第。

参考サイト:「ごちそうさん」視聴率27.3%、主演の杏「あまちゃん」超えへ
http://www.huffingtonpost.jp/2013/10/17/gochisosan-nhk-amachan_n_4119775.html

 も納得がいく次第。

今週のお題「秋の新番組」