今日の一語り

しがない勤め人、大津 和行(かず)、のキーボードから紡ぎ出される日々語り

最近、本読んでいますか?


 最近本を読んでいますか?という問いにどう答えるだろう。


 もちろん。という方も多いかもしれない。


 そりゃ、仕事の関係とか自分の研究のための本を読む人は多いだろう。それは実学の本である。


 それ以外の、小説なり教養本なりの直接的には役に立たない、端的に言えばノイズ的な読書はしているか?と問われれば、最近はあまり・・・という方も少なくないだろう。


 かく言う私もそうだ。


 昨日ね、妻に「本読んでる?」と聞かれてはっとしたのだ。


 以前はとってもそういうノイジーな本をがんがん読んでいた。ここでも重松清さんの小説などをよく読んでいたことを語っていると思う。


 今はね、まだ頭の元気なうちに世の中の仕組みを知っておかねばという思いがあり、年中間断なく資格試験のチャレンジを繰り返している。まさしく実学の本はよく読んでいることになるのだが、正直働きながら、資格試験のチャレンジなどの実学の本を読み込んでいると、ほかにノイジーな本を読む気力が残っていないのも事実だが・・・


 ちょっと反省した。


 私も妻もどちらかといえばノイジーな学問というのかな・・・それで食っていくって感じの学問を修めたわけじゃないし、どちらもノイジーな興味があって、そのへんでお互いに興味深くつきあえてきたという部分がある。


 妻は西洋の歴史が好きみたいで、例えば、中世のヨーロッパの街場では、上から尿が降ってくることもあったそうだ・・・だから、西洋人は帽子をかぶる習慣ができ、かかとの高い靴を履いたりするのだとかいうことを教えてくれたりして、いたく興味深かったのだが、そんな風なノイジーな本をよく読んでいるし、私もノイジーな本をよく読んできたので、そのへんでお互い・・・ね。


 それが最近私が実学本ばかり読んでいるから、妻は心配になったようだ。


 だから、ノイジーな本も読んでいこうかな・・・そう「本」を読んでいこうかなって思った次第。


 近年は、大学はそこそこに予備校に行って食える資格・・・司法試験なりの難関資格を狙ったりするダブルスクールも流行らしい。不景気の世知辛き世の中では合理的な生き方とも言えようが・・・その合理性の中にノイジーなものが入る余地は少ないような気がして、それって面白みが欠けるんじゃないか?って思うんだがね、正直。


 ま、言ってみれば私なんかはノイジーなことばかり若かりしころやってきた部分があって、面白いっちゃーそうだけど、どうにも世渡り的には回り道多しって感じなのかな。ま、それもよしってことかなぁ。