今日の一語り

しがない勤め人、大津 和行(かず)、のキーボードから紡ぎ出される日々語り

最近は図書館を非常に活用している

 大人になって、そう、社会人になって、そこまで図書館を使い込んで来れなかったような気がする。
 社会人というのはすぐに結果を出すことが求められるため、何かを読み込んで研究するとか考えるとかいうことが求められないこともあるし、昨今ではインターネットの進展により、なんだか表層的な知識ならさっさとネットで調べられる。
 正直、ネットがなかった時代にきちんと基礎を築けた年代なので、そのへんで満足してしまっているわけだが・・・なんだか皮相的な知識で分かった風になっているのが、考察を深められているような気もしなかったので、きちんと読み物をしたいなと思っていた。

 最近は、KindleやらiPadやら、電子書籍ブームであるし、実際、先日、思い出したように国木田独歩の著作を読みたくなった時には、小さい画面ではあるが、iPod touch を活用して、青空文庫から国木田独歩の著作をダウンロードして読むことができて大変重宝したが・・・そうなると、だんだん図書館というのも必要なくなろうかという時代になりつつあるのかも知れないが、まだまだ、紙の本の方が落ち着くわけだし、そもそもKindleなりiPadといった端末を持っていない(だって高いんだもの(^-^))。

 また、近年は資格試験を受けることが多く、となると、なかなか一般的な読書ができずにいた。資格試験となると、やはり、その参考書を買って集中的に勉強せねばならないから。この年になると、あとどれくらい生きれるのかという部分で非常に心許なく、なにか残るものを持っておきたいという思いも強く自己啓発の趣味という域を超えて比較的難関とも言われる資格もチャレンジしてきて、勝ったり負けたりというところだが・・・それだけではやはり教養という点で薄っぺらな人間になってしまっているのではという思いが強くなってきた。

 国木田独歩の小説を読みつつ、そう、文学作品というのは余りメシの種にはならず、だからこそ、大学であっても文学部はどうも人気がなく、メシの種に見える法学部なり経済学部というところが、古来より、また、不況の昨今であればなおさら重用されるような今日この頃だからこそ、人生を豊かにするための教養としての読書って・・・ぜいたくだし、必要なのかなとか思い直して・・・今年も、資格試験はチャレンジするけれども、本を読んでいこうと思った次第。

 まぁ、そんなことで、原点に戻る気分で図書館を活用している。
 電子書籍の活用も考え始めているが、まだ、お金もかかるし・・・いいかと。
 図書館も、検索システムや予約システムがかなり電子化されて、家にいながら検索もできれば予約もできる時代になってきた。
 現代の若い人は電子書籍等で分かったつもりになるのかも知れないが、やはり、紙のほんの一覧性に勝るものなしと思っているおじさんである私は、紙の本で読んでなんぼと言うことでね(^-^)