今日はくさくさした気分で勤めからの帰途についていた。
電車もうまく時間が合わず、かなり待ったりした。
待ったからこそ座れたわけだが。
電車ってさ、ロングシートは7人掛けだったりするのは知っているかな?太った人とか、横柄な座り方をする人がいるととたんに6人掛けになってしまったりするし、それを防止するために鉄道会社も必至に凸凹を作ったり、柱を真ん中に作ったりしているけれどもなかなかうまくいかなくて、結局6人掛けになったりしている。
私が座ったところも、私もそこまで横柄に座っていたわけではないけれども、太った人がいたかもしれないし、その列の座り方が甘かった部分があったかもしれないが、隣が一人分には狭いかなというスペースしかなかった。
中年太りになってきた私のせいもあるかもしれないが、まぁ、中年太りはしかたない。
私が降りる一駅前で妊婦さんが乗ってきた。
にっこりと、多分私の方を見てきた(私の方が寄ってくれそうに思えたのか、まだ、スリムだったのかは判然としないが)。
まぁ、座りますよ寄ってくださいねってことだろう。
寄るのはかまわないし、あと一駅だったからどっちにしろそんなに大きな問題ではなかったはずだ、いつもなら。
しかし、中年太りの始まった私がいくら詰めたところで、お腹の大きい妊婦さんへの十分なスペースはあかないかもしれないし、私だけのせいではなかろうに、寄ったところで一人分のスペースが十分にあかない状況であればお腹が大きい妊婦さんへの圧迫感があるかもしれないなと思ったりした。
そんな気遣いもありつつも、前述の通り、とてもくさくさした気分であった私は、すぐに立った。どうせあと一駅だ。いつもなら立っているところだし、そんな気苦労をする位なら立ってしまおうと。
「あ・・・」、妊婦さんは困ったような声を出したようだ。
それは十分予測できたが、なぜにして、私が妊婦さんが、そう、その方とは親密でも知り合いでも何でもないのに、にっこり愛想良くしなければならないのかと思っていた。
そして、少し腹も立った。そう、なぜにして、妊婦さんと言うだけで、そういう愛想を向けなければならないのかと。
気のいいおばさんとかならもっと妊婦さんとか幼児連れにやさしいかもしれない。幼児を抱いた母親に、あら〜かわいいわね〜とか言っている姿は今までの人生何度も見てきている。
そう、そこにはお互い様という概念が働いているわけだろう。自分も育児に際していろいろ助けられてきた。だから・・・という。
私は今日はくさくさしていたせいで、やさしくなれなかったわけだが、よく考えてみていただきたい。組織に属して仕事をしている中で、産休・育休で休まれて、自分の仕事が過重になってきた経験はないだろうか。育児もないのだからといろいろな役割が回ってきたことはないだろうか。
今は結婚するのも難しいと言われる世の中である。結婚したとて、子どもを持たない、持てない、既婚者も多い厳しき世の中である。私も子どもはいないわけだが、そのお互い様の感覚が持ちにくくなっているのではないだろうか。
だからこそ、私は今日、立ったことは後悔はしていない。当惑させてしまったことには少し感じないこともないが、でもさ・・・にっこりどうぞって言う必要もないではないか。知り合いでもないのだから。
結果、その妊婦さんは広々1.5人分の席を確保できたのだから。私が立ったことにおいて。
子のない既婚者のひがみと思っていただいても結構。
そんなくさくさした気分の時もある。
結構、妊婦に関しての電車内での意見の対立はあるようだ。
「妊娠していますので、席を譲って頂けますか?」 : 妊娠・出産・育児 : 発言小町 : 大手小町 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)http://komachi.yomiuri.co.jp/t/2009/0909/261803.htm?g=05
しのごの言わず、妊婦には席を譲って下さい! : 生活・身近な話題 : 発言小町 : 大手小町 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)http://komachi.yomiuri.co.jp/t/2010/0805/336677.htm