今日の一語り

しがない勤め人、大津 和行(かず)、のキーボードから紡ぎ出される日々語り

金谷で見た素晴らしきキャンドルアート

 土曜日から月曜日にかけて千葉県は房総半島の南の方の内側、内房を旅していた。
 日が暮れるのが一年で最も短い冬至の昨日は17時を過ぎればもう暗い。房総の夜は早い。暗くなると行ける場所も少なくなるし、まぁ、食事くらいしようかとかそのレベル。かの木更津のアウトレットだって今時期は20時には閉店してしまう。首都圏の一角を担う県としては、夜はとても早いと言っていいのではないか。

 そんな中、フェリーの出ることで有名な富津市金谷のあたりで、金谷は温泉があるから温泉を使わせてもらった後、旅も終わりかなぁと思いながら、ふと聞きつけて立ち寄ったのがここ。
KANAYA BASE | 海の見えるシェアアトリエ
KANAYA BASEと名付けられたところ。フェリー乗り場の近くでもあるし何度も通ってはいるんだろうけど、芸術系統はとんと興味がなかったのであまり知らなかったが、なんとなく直感的理解では田舎に作るニューヨークのSOHO的なところと言えるのかな。

ここが閉まると言うことで、KANAYA ろうそく last night 2014と銘打ってロウソクイベントをしているとのことで、入ってみた。

予想外に素晴らしかったので写真を載せさせて頂きたい。
 

 ひとつのアートだよなぁと感動。大きなロウソクを立て、それが溶けていき、意図しない造形になる。それを燭台としての木材での配置。これはアートだねと。つららのように下がる蠟も、意図しないからこそアートになる。

入場料500円は決して高くないよねと妻と話しながら、よき旅の終わりの締めになったなと思った次第。

 確かに、房総には芸術家が多いと思う。芸術家が山奥に住み、芸術と併行して、cafeとかパン屋を営んでいたりする。そういうところはいくつか行った。
 芸術がはぐくまれるのは都会の喧噪ではなく、いい自然が必要だったりすると・・・芸術にはとんと疎い私でも直感的に分かるから・・・海辺のここでは芸術がはぐくまれる素養があるのかな。

 すばらしきキャンドルアート・・・こういうのは気取った美術館で高い金を出して見るものより僕は好きだ。
 近所の子どもたちらしい子どもが駆け回っていたのも印象的だった。田舎の子どもとのコラボ作品もあった。いいね、こういうの。

 実はこのイベント、2014年12月20日(土)〜23日(火・祝)までやっていたとのことで、21日にはアーティストのMARIさんという方が歌っているとのことだったので、それに合わせて行こうかなと思っていたんだが、前の日は行けなかった。しかして、22日に行ったら、MARIさん自身がプロモーションのCDを配布していて、もらってしまった。その曲を聴いたりしたが、なんかBGMとして邪魔にならない曲だなぁと思ったし、音楽も電子配信の時代であるが、かように地道なアーティスト活動をしているのは素晴らしいなと感じ、期せずして芸術を感じた1日になったなと。