今日の一語り

しがない勤め人、大津 和行(かず)、のキーボードから紡ぎ出される日々語り

20年近く経ってもつらさを感じた時には猿岩石か

つらさを救うカツカレー - 今日の一語り(はてな Ver.)という語りを2009年6月22日に語っている。

昔本当につらいなあぁと思っていた仕事を朝から晩までしていた時、好んで食べていたのがカツカレーだと語っている。その頃、「進め電波少年」というテレビ番組で猿岩石というお笑いユニットがユーラシア大陸横断貧乏旅行でものすごくお腹が空いていたのだろう、これこそが究極のカツカレーだと言いながらカツカレーをもりもり食べていたのに感銘を受けてそれ以来カツカレーにはまっていたという話。

その貧乏旅行・・その番組は本当にガチだったようだから、彼らのつらさと自分のつらさがシンクロして他人事に思えなかったのだろうかね、彼らと一緒につらさを乗り越えてきたような気もする。その意味で、今でもカツカレーは大好きな食べ物だ。しかして、なかなかメタボ的に注意しなければならない食べ物になってしまったのは残念なことだが。

猿岩石・・・今や押しも押されぬお笑い界の売れっ子たる有吉弘行がいたユニットだ。
もう一人の森脇 和成はどうしたか・・・。そう、ブラウン管からは消えて久しかった。

その森脇 和成が本を書いたということを知った。

つい先日、2月下旬に刊行されたことばかりであったが、電子書籍でだけど買ってしまったよ。

もしかして、崖っぷち?

もしかして、崖っぷち?

そしてあっという間に読了。と言っても2,3日はぼちぼち読んでいたんだけどね通勤途上。

2009年、先の語りで、昔はつらかったと語っている。今、2016年、やはり楽とは言いがたいし、正直に言えばつらい時も多い。

今や売れっ子の有吉弘行どん底を見たから今があると言っている芸人である。

さて、森脇 和成はというと、この著書を読む限りかなりの苦労をしている。猿岩石として大ヒットして飲み歩いているうちに、水商売としてのサパークラブを始めるも、失敗。その後サラリーマンになるも鳴かず飛ばずでつらい思いが多かったらしい。そして、このたび、しくじり先生たる人生の失敗を告白する番組で芸能界に復帰するkとを決めたという自叙伝の本。

千円を超える本としては中身は充実しているわけでもないし、文学的な技巧の入った本ではないであると思う。

しかして、僕はこの本がとても面白かったし、勇気づけられた。少し年下だけど同年代と言って良い40代前半。そのつらさを森脇和成は率直に表現していたし、なんとか人生しのげるものだし、やりたいことをやってみようよと言っている本は率直に共感できた。

その昔、本当につらかった時、彼らが貧乏旅行をしてカツカレーをうまそうに食っているのを見てなんとか自分も乗り越えられた。

今もつらいことはつらいさ、しかして、森脇和成の本を読むに、彼ほど思いきった行動に出ないかもしれないけど、毎日をしのいでいこうじゃないかと思えたさ。

その意味で、いい本だと思ったよ。